2024年作品、藤野知明監督。
面倒見がよく、絵がうまくて優秀、両親の影響から医師を志し、医学部に進学した8歳ちがいの姉が、1983年頃、事実とは思えないことを叫び出した。 統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。
映像制作を学んだ藤野は、姉が発症したと思われる日から18年後の2001年から、帰省する度に家族の姿を記録しはじめる。 一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。 両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。
監督は藤野知明、初めての作品ですね。
大きな話題になっている今作、上映館もどんどん拡大しています。
統合失調症は、今では薬で安定させ、なるべく通常の生活をさせることができるようですね。 しかし今作の監督のお姉さんは、生じっか医学知識のある両親に、隔離され、半ば座敷牢的な扱いを受け、どんどん症状が悪化していきます。
耐えきれず実家を離れる監督、しかしその後映像の勉強をして、記録を残すために密着してカメラを向けます。
冒頭のちょっと怖いほどのお姉さんの叫び、そしてラストシーンの父親の懐古、結構辛い作品でした。
私の妻が昔、鬱になったことがあり、心療内科に通い、いろんな薬を調合してなんとか普通の生活をするまでの戻りました。 しかし薬は亡くなるまで止めることはできませんでした。 私は薬を飲み続けることに疑問を持ちましたが、実際今のところそれしか方法がないのも現実のようですが。