anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

声もなく

2022年作品、ホン・ウィジョン監督、ユ・アイン ユ・ジェミョン ムン・スンア ユ・ソンジュ イ・ガウン出演。

移動トラックによる鶏卵販売だけでは生活が成り立たず、犯罪組織からの下請けで死体処理に手を染めている、口のきけない青年テイン(ユ・アイン)と左足をひきずる相棒のチャンボク(ユ・ジェミョン)。

ある日、犯罪組織のボス、ヨンソク(イム・ガンソン)の無茶な命令により、身代金目的で誘拐された11歳の少女チョヒ(ムン・スンア)を1日だけ預かることになる。 ところが、依頼をしたヨンソクが組織に始末され、ふたりは途方にくれてしまう。 女児であるがゆえに父親が身代金を渋っていると聞かされたテインは、チャンボクに押し切られ、自転車の後ろにチョヒをくくりつけて家へ連れてくる。 その粗末な小屋には、幼い少女ムンジュ(イ・ガウン)が腹をすかせて兄の帰りを待っていた。 誘拐犯と人質という関係でありながら、社会に居場所を持たない彼らは、いつしか疑似家族のようになっていくが……

監督は本・ウィジョン、長編デビュー作のようですね。
ユ・アインは、「#生きている」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/15/180000 に出演でした。
ユ・ジェミョンは、「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/01/27/060000 に出演でした。

一言も言葉を発しない男、叫びさえもできない男が、死体処理係をやらされているというお話ですが、裏の仕事と紙一重で関わりながら生きている。 幼い妹は学校もいかず、ただ兄の帰りを待っている、謎の兄妹。 そこに誘拐された11歳の少女がやってきて生活を共にするという展開なんですが、こういう裏の仕事はいっぱいあり、微妙に繋がり、敵対し、失敗すると抹殺されていくんですね。
ラストはなんか報われない疾走でしたね。