2020年作品、トッド・ロビンソン監督、セバスチャン・スタン サミュエル・L・ジャクソン ライナス・ローチ アリソン・スドル エド・ハリス クリストファー・プラマー ブラッドリー・ウィットフォード ジェレミー・アーヴァイン ウィリアム・ハート ピーター・フォンダ ダイアン・ラッド ジョン・サヴェージ マイケル・インペリオリ エイミー・マディガン 出演。
1999年、ペンタゴン空軍省のハフマン(セバスチャン・スタン)は、30年以上も請願されてきた、ある兵士の名誉勲章の授与について調査することに。 1966年、ベトナム戦争下。 空軍落下傘救助隊のピッツェンバーガーは、敵兵の奇襲を受け孤立した陸軍中隊の救助にヘリで向かう。 しかし、激戦のため降下できず、彼はその身一つで地上に飛び降りる。 自らの命は顧みず、負傷兵たちを救出していくが、ついに銃弾に倒れる。 ハフマンはピッツェンバーガー(ジェレミー・アーヴァイン)に救助された退役軍人たちの証言を集め、名誉勲章の授与を阻んでいた驚くべき陰謀の存在に気づく。 英雄を歴史の闇に封印し続けた衝撃に真実が暴かれる……。
監督はトッド・ロビンソン、「ファントム/開戦前夜」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/02/05/180000 を記事にしていました。
ハフマンという主人公役はセバスチャン・スタン、「355」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/02/14/060000 に出演でした。
このウィリアム・H・ピッツェンバーガーという人物はもちろん実在の人物で、ベトナム戦争において命を落とした兵士です。今作はその彼が30年以上経ってやっと名誉勲章を与えられるまでのお話です。
ベトナム戦争というのは、アメリカが唯一負けた戦争として、米国にとっても屈辱の戦争だったんでしょう。 それだけ、トラウマになっていますし、過酷であり、無茶な作戦下の元に行われた戦争でしたね。 今考えると、どこに参戦しなくてはならない大義があったのか? そこからおかしな戦争だった、まあ冷戦化の米ソ対立、共産国家を叩き潰すという怨念のようなものが泥沼の戦争に突入していった一つで、最大の悲劇、兵士にとって生きて帰ってきても社会復帰できない元軍人がいかに多かったのか?
でもその中で仲間の命を救い、自らは命を落とした英雄に対して、国家はある理由で隠していたことは、これも一つの戦争犯罪ではないでしょうか? ラストの感動シーンもグッときますが、それ以前にこの戦争の無意味さを感じますね。