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キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩

2021年作品、オレシア・モルグレッツ=イサイェンコ監督、ヤナ・コロリョーヴァ アンドリー・モストレーンコ ヨアンナ・オポズダ ポリナ・グロモヴァ フルィスティーナ・オレヒヴナ・ウシーツカ出演。

1939 年 1 ⽉、ポーランドのスタニスワヴフ:現ウクライナ、イバノフランコフスク。ユダヤ⼈が住む⺟屋に、ウクライナ⼈とポーランド⼈の家族が店⼦として共に暮らしていた。 ⺠族は違っても、⾳楽家の両親の影響を受け、歌が得意なウクライナ⼈の娘ヤロスラワ(ポリナ・グロモヴァ)が歌う、ウクライナの⺠謡「シェドリック」=「キャロル・オブ・ザ・ベル」を通し、交流を深める3家族だったが、間も無く第 2 次⼤戦が開戦。 スタニスワヴフは、ナチス・ドイツによる侵攻とソ連によって占領され、ポーランド⼈とユダヤ⼈の両親たちも迫害によって連⾏、娘たちだけがスタニスワヴフの家に残されることになってしまう。 そんな中、ウクライナ⼈の⺟であり歌の先⽣でもあるソフィア(ヤナ・コロリョーヴァ)は、残されたユダヤ⼈の娘ディナ(エフゲニア・ソロドヴニク)、ポーランド⼈の娘テレサ(クリスティーナ・ウシーツカ)の 3 ⼈の娘たちを⾃分の娘と分け隔てなく、守り通して⽣き抜くことを誓うがー。

監督はオレシア・モルグレッツ=イサイェンコ、初めての監督でした。
ソフィア役はヤナ・コロリョーバ、初めての女優さんでした。
夫のミハイロ役はアンドレイ・モストレンコ、「スナイパー コードネーム:レイブン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/01/29/060000 もなかなかの作品でした。

なぜ今公開が日本で行われたのか? その理由は見てわかるくらいでしたね。 舞台はポーランド、アパート経営をしているのはユダヤ人一家、そこに暮らすウクライナの音楽家一家、そしてポーランド人の一家が引っ越してきます。 3つの異なる民族が同じ家の各階に暮らすちょっとデリケートなシチュエーションですが、音楽が段々と3家族を馴染ませていきます。
しかしまずやってくるのはソ連軍、ここでも十分ストレスが溜まり、早くもポーランド人の妻が連行されていきます。 そしてナチスドイツがやってきて、ユダヤ人夫婦を。なんと残ったウクライナ人夫婦はそれぞれの子供たちを引き取り頑張って育てていくんですが・・・


日本でも、やはり他の民族だったり、他の国の人間を排斥する歴史がありましたが、ヨーロッパは2度の世界大戦だったり、ユダヤ人虐殺、そして今のロシアとウクライナの戦争。 今ウクライナポーランドの支援を受けていますが、劇中はお互いの感情は全く異なっていたんですね。
戦争が終わっても、また次の試練がやってくる。 民族の違い、慣習の違いを理解しあえて、通常にお互いに暮らしていける、そんな世界ができることを祈ります。