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ハーフ

2013年作品、西倉めぐみ 高木ララ監督、デイヴィッド ソフィア 大井一家 エド 房江出演。

ソフィアはシドニーで生まれ育ち、日本は子供のころ親戚を訪ねて行ったことしかない。 27歳で自分の日本人のルーツを探求しようと東京に移った彼女は、日本語を学びながら生活に慣れようと、固い決意で取り組んでいる。

デイヴィッドはガーナの小さな村で、ガーナ人の母親と日本人の父親の間に生まれた。6年後東京へ移ったが、彼が10歳のときに両親は別れた。 その後、デイヴィッドは2人の兄弟と一緒に8年間養護施設で育つ。 20代になって初めてガーナに戻ったデイヴィッドは、あまりにも異なる2つの祖国の姿を発見する。 そして今、ガーナに学校を建てる資金を集めるために活動している。

メキシコ人のガブリエラと日本人の大井哲也はアメリカ留学中に出会い、結婚して名古屋に移った。 男児アレックスと女児サラが生まれ、今2人は日本の小学校に通っている。 ガブリエラは子供たちがスペイン語、日本語、英語の3ヶ国語を維持できるよう、インターナショナルスクールに行かせるべきか検討している。

アレックスは同級生からハーフと言っていじめられ、そのストレスから体に様々な症状が現れている。 

ベネズエラ人と日本人の間に生まれたエドワードは、神戸の母子家庭で育ち、インターナショナルスクールで教育を受けた。 日本人社会から疎外感を覚えたエドワードは、大学進学でアメリカに渡った。 二度と日本に住むことはないと思っていたが、数年後に老いた母の世話をするために日本に戻る。 日本でも多人種の人たちのネット上のコミュニティが活発なのを発見した彼は、ミックスルーツ関西(MRK)を立ち上げ、日本社会に多人種、多文化への関心を高めようと活動している。

房江は神戸出身で、日本に帰化した韓国人の父親と日本人の母親の間に生まれた。 15歳で自分のルーツが韓国にあることを知り、大きなショックを受けた房江は、両国の文化の違いに強い関心を持った。 20年経った今も日本社会で2つのルーツを持つことに葛藤を抱き、MRKに参加して活発な活動を続けている。

監督は共同で、西倉めぐみと高木ララ。 初めての監督作品のようです。

“ハーフ“という言葉は日本ならではというのを初めて知りました。 だからなのか? 日本では混血というのは、ある意味奇異な目で見られていた度合いが強いんでしょうね。
日本が単一民族なのか? という議論もありますが、ほぼ日本は単一民族ということで見ると、近年急速にいろんな国、民族との間に生まれるいわゆる“ハーフ“が増えている実態。 さらには帰化して日本で生まれた、他民族の日本人もいると思いますし、実は日本はどんどん多様化、国際的になっているにしては、まだまだ政治とか行政、さらには今ホットな話題は難民受け入れ、法務省出入国在留管理庁画担当機関ですが、前に見た映画では、その職員の恐ろしいほどの高飛車でおちょくるような態度、日本がいかに世界から取り残された国家なのかが浮き彫りになっています。

今作でも、ハーフの方たちの苦悩、そしてその中で自分なりの生き方を見つけていくハーフの人たち、私の身の回りにはいないんですが、もし自分の地域にハーフの方がいたら、どういう心構えを持っていたらいいのか? 考えさせられるドキュメンタリーでしたね。