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80日間世界一周

1956年作品、マイケル・アンダーソン監督、デイヴィッド・ニーヴン カンティンフラス ロバート・ニュートン シャーリー・マクレーン出演。

1872年、ヴィクトリア女王治下の英京ロンドン。 典型的な英国紳士でリフォーム倶楽部の会員フォッダ氏(デイヴィッド・ニーヴン)は、仲間の会員と80日間で世界一周できるかという賭けをした。 賭けの発端は、倶楽部の一員、英蘭銀行の頭取氏が大金を強奪され、そんな大胆な泥棒なら今頃は海外に逃げているとフォッグがいったことにあった。
飛行機もない時代、会員諸公は無謀過ぎだといったが、フォッグ氏はパスパルトー(カンティンフラス)を従者にロンドンを出発、パリからマルセイユへ行った。
途中、汽車が止まったため気球に乗って、流されてスペインへ行くという回り道もしたが、主従はやがてスエズに着いた。 ところがスエズで英蘭銀行の強盗犯人逮捕で張込み中 のスコットランドヤードのフィックス刑事(R・ニュートン)はフォッグ氏を犯人と思い、後をつけてボンベイに着いたところを捕まえようとしたところ逮捕状が未到着、地団駄ふんで口惜しがった。
フォッグ氏は大印度鉄道でカルカッタへ。 その途中、原住民に殺されようとしていた土侯の妻ウアダ姫(シャーリー・マクレーン)を救い、彼女を加えた3人はシャムから香港へ。
魅力的な紳士フォッグ氏にアウダ姫は恋の虜となった。 香港に着くと、再びフィックス刑事が待構えていた。 香港を離れたらもう英領内では捕まえられぬと考えたフィックスはパスパルトーを誘って協力を頼み、断られるや彼を酒で酔潰した。
パスパルトーの謎の失踪のため便船を逃したフォッグ氏はジャンクを傭いアウダ姫とシナ海を渡り横浜に着いた。
一方パスパルトーは酔潰れの身を警察の手で汽船に運ばれ1人横浜に上陸したが金はなく腹は空で、ふらりとサーカスへ入るが、そこでサーカス見物のフォッグ氏と涙の再会をした。
地球の反対側に来ていまった一行はたして期限通り戻れるのだろうか?・・・

何とも壮大なロードムービーですね。 1872年と言えば、日本は?
監督はマイケル・アンダーソン、監督作品は 「オルカ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13555208.html を見ています。
主演はデイヴィッド・ニーヴン、出演作を見るのは初めてですが、いずれ他作品も観ることでしょう。
そしてカンティンフラス、彼ははじめて知りましたが、今作ではいい味を出していますね。
シャーリー・マクレーン、今作は若いですね。 「あなただけ今晩は」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11604761.html は良かったです。

物語は、今から150年近く前のお話です。 馬車と、船しか人力以外ない時代、80日間で世界一周が可能なのか? そんな大胆な賭けをする羽目になった男・フォッダ氏の珍道中ですね。 汽車はあったんですが、まだ大発展する前で、高速運転に今一歩の時代のようですね。 もちろん汽車で国外に行くなんて大変難しい時代だったことは言うまでもありません。
そこでまずは気球を手に入れて、最初の地フランスを目指すんですが、風任せの気球にスペインに流されてしまいます。 ここから船でフランスに行きたいんですが、そのためにはここでもあることをしなければいけない羽目になりました。 そこで活躍したのがパスパルトーでした。
いきなり闘牛をすることになるんですが、もちろん彼な恰好だけは上手いのですが、実際の牛を相手にするのは初めて、ここが前半のハイライトですね。
しかしここを何とかこなした彼は、後半でもアジアで大活躍をします。
そして犯人に間違えられたり、ウアダ姫と合流したり、旅ならではのいろんなことが起き、楽しく、スリル満点な冒険になって行きます。
もちろん日本にもやって来て、横浜でしたね。 まだちょんまげの時代というか、明治5年がこの年で、まだ庶民はこういう頭をしていたかもしれませんし、江戸の世を引きずっているってことでしょうね。
ただ開港をしているから、殺伐とした感じではなく、原作のジュール・ヴェルヌがしっかりしていた証拠かもしれませんね。
公開が1950年代ですから、誰もが世界を旅できた時代ではなく、さらに日本人は復興期、旅行なんて余裕のない時代、これを見て世界を何となく感じる夢のある作品だったかもしれませんね。

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賭けをすることになり

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フォッダとパスパルトー

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気球でスペインに流される

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途中で出会うウダイ姫

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なんと日本にまでやってくる

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