2022年作品、安孫子亘監督、星賢孝出演。
福島県・会津若松駅と新潟県・小出駅を結ぶ全長約135kmのローカル線・JR只見線。2011年7月、福島県と新潟県を襲った集中豪雨はJR只見線の鉄橋を押し流し、会津川口駅~只見駅間が長く不通となる甚大な被害を引き起こした。 復旧工事には莫大な費用がかかり、その後の赤字解消への不安が言われ、只見線は廃線の危機にさらされたが、住民たちは地元活性化の生命線を絶やさぬよう声を上げた。
その中心には、只見線と奥会津の絶景を数十年撮り続けている郷土写真家・星賢孝の姿があった。 奥会津出身の彼は年間300日以上只見線を撮影。 奥会津を生かすために只見線は必要と言い、美しい自然と共に只見線を撮り続け、地元の魅力を世界に伝えるために撮影した写真をSNSなどで発信している。
また生まれ育った金山町三更集落の廃村で消滅した渡し船も50年ぶりに復活させると、国内外から観光客が押し寄せた。 しかし2020年のコロナ禍で観光業は下火に。 それでも星は、高齢化率で群を抜く故郷・奥会津の衰退を阻止し活性化させるために、シャッターを切り続ける。
監督は安孫子亘、初めて作品を見ます。 気になる他作品がある監督のようです。
只見線だけを写真に収める男・森賢孝。 彼と共に、只見線を追いかけるドキュメンタリーですね。 “新潟・福島豪雨による長期路線寸断“、これは2011年の7月に起こった大災害ですが、その4か月前に起こった東日本大震災に埋もれた災害で、地元の方しかわからなくなっていましたね。
映画でもそういう触れ方をしていましたが、私は確かニュースで、大規模に陥没して路線が消失した映像を見た覚えがありますし、震災の復興に向け動いていた矢先で、確か犠牲になった方が出ているという報道も記憶しています。 全線復旧がこの10月からということが決まり、公開タイミングも奇跡的になったようです。
これも実は1年前に公開予定だったそうですが、新型コロナの影響で1年公開が延期されたからです。
この映画を見ると、鉄ちゃんじゃなくても行きたくなります。 乗りたくなっちゃいます。