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サイキックビジョン 邪願霊 ~狙われた美人キャスター~

1989年作品、石井てるよし監督、石山一枝 竹中直人 佐藤恵美 梅原正樹出演。


駆け出しのアイドル加藤恵美(佐藤恵美)の新曲プロモーションを追跡するドキュメンタリー番組の制作のため、レポーターの沢木恭子(石山一枝)は企画会議や恵美のレコード店回りやボイストレーニングに同行取材していた。

新曲の「ラヴ・クラフト」はレコード制作会社の制作次長で本プロジェクトの責任者の河西(梅原正樹)が用意した楽曲で、作詞家に曲に合わせた歌詞の制作を依頼中だった。 沢木が作詞家へのインタビューの際に作曲者の事を聞くと詳しいことは聞いていないと言われ、編曲者へのインタビューでこの曲は河西がストックしていた古い曲だということがわかる。
六本木のフォトスタジオでジャケット写真の撮影をしている時、BGMを「ラヴ・クラフト」に変えた途端、沢木はスタジオの中に風が吹くのを感じた。 沢木は突然撮影中の恵美に近寄り手を引っ張ると、その瞬間、今まで恵美がいた場所に照明が落ちてきた。この日撮影した写真はミスがあったということで全部撮り直しになる。 全ての写真で恵美の後ろに白い影が写り込んでいたのだった。
映画・音楽パーソナリティのKUROは「この白い影は赤ちゃんを抱いた母親に見える」とコメントする。「ラヴ・クラフト」のレコーディングが始まった。
「ふたりだけなの/ 夜だけの逢瀬/ 消えたロウソク/ 影が浮かぶ♪」録音した歌を聴いていると途中で低い不気味な声が聞こえ恵美の後ろに白い人影が現れるが、沢木以外の人間には見えない。 録音した歌のミックスダウンを行うと奇妙な音が混入していることが判明するが原因は不明だった。
河西に作曲者の事を聞くと、あの曲は数年前音楽雑誌で行ったコンテストの応募作品で作曲者とは現在連絡がつかないと言う。 スタッフがその雑誌を調べても該当する曲は見つからず、そのことを河西に尋ねるも明確な回答はなかった。


これはようやく見れた作品でした。
監督は石井てるよし、特撮やホラーのテレビシリーズ、OVを撮っている監督ですね。
主演のキャスター役は石山一枝、今作のみがクレジットされています。
竹中直人は、今作ではあまり出番というか、しっかりと映らない役なんですね。
佐藤恵美は昔のドラマに出演していて、今作では新人アイドル役でした。


物語は新人アイドルのプロモーションのお話です。 そのドキュメンタリーを撮ろうということで、レポーターの沢木が起用されます。 まずこの曲の背景、そしてレコーディングと進んでいきますが、そこに不思議な現象が起きていきます。 そしてこの作品には作曲家が明かされません。 そしてPV撮影になっていきますが。


今作は、なかなか見る機会がなかった作品で、「女優霊」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/7719767 にも影響を与えたと言われていて、今は当たり前になっているモキュメンタリー方式をこの時代にとっている画期的な作品ですね。 そして実名で、吉田照美、ラストには水野晴郎が体験談を話すなど、なかなかの異色作に仕上がっていますね。


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