2019年作品、奥山大史監督、佐藤結良 大熊理樹 チャド・マレーン 佐伯日菜子出演。
小学生の星野由来（佐藤結良）は、祖父が亡くなって独りになった祖母（ただのあっ子）と同居するため、両親（秋山健一、木引優子）と共に東京から雪国の町へと引っ越してきた。
近所にあるクリスチャンの学校に通うことになったユラ。 ホームルームで自己紹介したあと、クラスメートたちは皆ＭＹ聖書を持って礼拝堂へ向かう。 ユラは教室に置いてあった聖書を借りてついていく。 礼拝堂の厳かな雰囲気、わけのわからない聖書の言葉…、ユラは戸惑ってしまう。晩ごはんのとき、家族から友だちできた？と聞かれ、ついユラは「うん」と嘘をついてしまう。
翌日、教室でユラがうまくお祈りの言葉を唱えられないでいると、机の上に小さなイエス様（チャド・マーレン）が現われた。 そのあと、休み時間にユラはひとりで礼拝堂に行き、そこで「友だちができますように。アーメン」とお祈りをすると、再び現われたイエス様が光りながらすーっと浮かび上がり、ふっと消えるのだった。
礼拝堂から出たユラは、ニワトリを追いかける男の子に出会う。 クラスメートの和馬（大熊理樹）で、小屋にニワトリを戻すのを手伝いながら、「サッカー、好き？」と和馬に聞かれ、やがて二人は一緒にサッカーをするようになる。 晩ごはんのとき、友だちの名前を聞かれ「和馬！」と答えると、お母さんもおばあちゃんもすごくうれしそうに反応し、今度家に連れていらっしゃいと言うのだった。
その後ユラはお風呂でイエス様と遊びながら、「お金をください」とダメもとでたのんでみた。するとイエス様はまたすーっと上がって消えた。 お風呂からあがったユラが自分の布団を敷いていると、同じ部屋で寝るおばあちゃんがほめてくれた。 そして、「おじいちゃんのへそくり見つけた」と言って、千円札をユラにくれたのだった。
翌日。 どうやら夜に流星群が見られるらしいという話しを聞き、ユラと和馬は二人で見る約束をする。 その夜、校庭のブランコで待ち合わせをした二人は、校舎の中へ入り教室へ向かう。 窓を開けて外を見るが流星群は見えなかった。 すると教卓の上にイエス様が…。急にたくさんの流れ星が見え始め、二人は大喜びする。
数日後、ユラの家に和馬が遊びに来た。 二人は“人生ゲーム”で遊び始め、和馬はラッキーカラーだという青のコマを使う。 遊んでいるうちに、和馬の家には別荘があるということがわかり、ユラは興奮して「行きたい！」と和馬に懇願するのだった。
海外でいろんな賞を受賞した作品ですね。
監督は奥山大史、脚本、撮影、編集も手がけています。 短編作品と、編集に参加した作品があるようです。
主演のユラ役は佐藤結良、昨年公開の作品にも出演歴がありました。
そして和馬役は大熊理樹。
イエス役はチャド・マレーン、「新選組オブ・ザ・デッド」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13218018 にゾンビ役で出演していました。
和馬の母役で佐伯日菜子、「イソップの思うツボ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/08/21/060000 に出演していました。
物語は祖父が亡くなったことから、祖母と一緒に住むことになり、転校することになったユラ少年のお話です。 東京から雪深い地に行ったユラは、不思議な現象に出逢います。 行った学校で、毎朝お祈りがあり聖書は必ず持っていなければならないのでした。 初めは慣れないユラでしたが、ある日小さいイエス様が現れます。 どうやらユラにしか見えない存在なんですが、彼の願いを叶えてくれるようです。 友達もでき、お小遣いももらえ、流星群も見せてくれます。
しかしある事件が起こります。 そしてそれからイエス様はなかなか現れなくなり、彼の心が離れていきます。
ちょっと不思議な作品でしたね。 人間が死ぬということは、どのくらいの年齢からはっきりと悲しいとか、悔しいとかという感情が芽生えるんでしょうか？ その感情が出てくるのが少し大人になることなのかもしれませんが、イエス様との出会い、そして訣別が彼の成長なんでしょうかね？
