anttiorbの映画、映像の世界

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マスターズ・オブ・ホラー

2018年作品、ミック・ギャリス、ジョー・ダンテ北村龍平デヴィッド・スレイド、アレハンドロ・ブルゲス監督、ミッキー・ローク リチャード・チェンバレンアダム・ゴドリー出演。

第1話「THE THING IN THE WOODS」(森の中の物体X)

深夜、サウスパサデナの古びた映画館リアルト劇場の前を歩いていたサマンサ(サラ・エリザベス・ウィザース)は、電話に出ない彼氏のジェイソン(ケビン・フォンティーヌ)にムカつき、なぜか彼女自身が主演になっている「森の中の物体X」という看板に目を留め、中に入って行く。
館内には誰もおらず、銃痕があるチケット売り場の券売機は、待っていたかのようにチケットを吐き出す。そこは古い立派な劇場で、入るなりスポットライトが席を照らし、彼女は見えない何かに突き飛ばされて座り込みむ。
主人公はまさしく彼女自身だったが、晴れた森の中を血だらけの姿で、鉄マスクの溶接工姿をした不気味な男から必死で逃げていた。

第2話「MIRARI」(ミラリ)

深夜、リアルト劇場の前でキスを交わしていたアナ(ツァラマーラー)とデヴィッド(マーク・グロスマン)は、扉が開いているのに気づいて中に入り、客席でイチャつき始める。館内には誰もおらず、間もなく映写機が点き映画が始まる。
2人が付き合い始めた頃、アナは頬にある交通事故の傷跡をひどく気にしていた。そのデートの時にも「あなたと付き合えただけで幸せよ」と自信なさ気に微笑むアナに、デヴィッドは「外見が過大評価され、想像力は敵にもなる。君には幸せになって欲しい」と励まし、キスした。
彼は大金持ちのハンサムだったが、デート中にも母親と電話するほどのマザコンで「傷の事を母に話したら、母が世話になった形成外科で診てもらうべきだと言うんだ。母も整形の経験があり、理解があるんだよ」と言う。
アナはショックを受けるが「外見で悩むのはもったいない。費用も出すよ」と言われ、受診する事に。彼女は長年その傷に悩まされてはいたが、費用の面でも整形には踏み切れなかった。

第3話「MASHIT」(マシット)
深夜。リアルト劇場の前をベネディクト神父(モーリス・ベナード)が通り過ぎようとした時、突然明かりが点き「『マシット』主演ベネディクト神父」という看板が浮かび上がる。
館内は無人だったが、彼が中央通路にあった血だまりに気づいて屈みこんだ瞬間、あの映写技師(ミッキー・ローク)が現れて神父を座らせ「悪夢へようこそ」と呟いて去っていく。
スクリーンに映し出されたのは、彼が受け持つ神学校で、飛び降りがあったあの日の光景だった。そこは小規模な全寮制の中学校で、生徒のピーター(ブランドン・タイラー)が突然校舎の三角屋根に現れ、動揺するベネディクト神父とシスターパトリシア(マリエラ・ガリガ)、そして悲鳴を上げる生徒たちを嘲笑った。パトリシアは屋根に上ってピーターを説得するが、彼はニヤついて唸り声をあげたかと思えば、正気に戻って「助けて…怖いよ」とすがった。彼女は手を差し伸べますが、ピーターの手が見えない何かに捻じ曲げられて阻まれ、転落死してしまう。

第4話「THIS WAY TO EGRESS」(出口はこちら)

深夜。コート姿でカバンを手にした女性へレン(エリザベス・リーサー)が、リアルト劇場にやって来た。彼女は誰もいない劇場に入り声を掛けるが、非通知の電話が入り、上映が始まり、席に座って見始める。それはモノクロームの映画で、彼女が2人の息子11歳のエリック(ルーカス・バーカー)と9歳のクリス(Macintyre Sweeney)を連れて、精神科に掛かった時の場面から始まる。
その病院は広く清潔で、センスの良い待合室のデスクでは、ハンサムな受付の女性が仕事をしていた。もうかれこれ1時間以上も待たされていたヘレンは、何度も「すみません。3時に予約してるんですが」と訴えるが、女性は面倒そうに言い訳するばかりで埒が開かず、げんなりして下品な言葉を連発する子供たちにも頭を抱えていた。

第5話「DEAD」(死)

深夜、イヤホンで音楽を聞きながら歩いていた少年ライリー(ファリー・ラコトハバナ)は、リアルト劇場の「DEAD」という看板に気づいて中に入り、スクリーンの前にあったエレクトーンを弾き始める。
するとスクリーンには、あの発表会で演奏していた彼の姿が映し出され、映画が初まるのだった。
それは小規模なホールでの演奏会でしたが、黒人ビジネスマンの父親も白人で美人の母親(アナベス・ギッシュ)も大満足の名演奏だった。両親は手放しで彼を誉め、ライリーは照れながら「僕が作曲した曲だ」と話しながら、車に乗り込む。
けれど次の瞬間、シートの後ろに隠れていたヒゲ面の男が飛び出して後部座席のライリーに銃を向け「俺を見るな!外へ出ろ!」と叫んだのだった。

見応えのあるオムニバスだと思いましたが、流石に監督の強さを感じます。
元々はテレビシリーズで、第2シーズンまで作られ少し見た記憶がありますが、今作はその中の話も含まれている感じですね。
ホラーにも好みがあり、この5作品のなかでは1本目が一番私にはあっていましたね。引き伸ばして1本にしてもいいくらい、そうなれば、もっとコストをかけて、整備される感じがしましたが。


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森の中の物体X

 

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ミラリ

 

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マシット

 

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出口はこちら

 

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