2015年作品、長谷井宏紀監督、サイデル・ガブデロ、ピーター・ミラリ出演。
二人でいれば、悲しみは半分。 しあわせはたくさん。 夏の果ての街角を、愛の歌が通り抜けていく。
窃盗や物乞いをしながら路上で暮らしている孤児の少女ブランカ(サイデル・ガブデロ)、手当たり次第に 「金を恵んでくれ」 という彼女。 隙を観ては財布を抜くが、同じような子供たちからは疎まれている。 ほかのこどもたちは彼女が金を貯めていることを知っていて、分け前を渋ったり、自分たちが受ける施しに割り込んでくるからだった。
そんなある日テレビで、有名な女優が自分と同じ境遇の子供を養子に迎えたというニュースを見て、“お母さんをお金で買う” というアイディアを思いつく。
そしてとうとう、行動を共にしていた少年達から意地悪をされ、ブランカの小さなダンボールで出来た家は壊され、彼女は全てを失ってしまった。 途方に暮れるブランカは出会ったばかりの流れ者の路上ギター弾きの盲人ピーター(ピーター・ミラリ)を見つける。 はじめは彼の売り上げをくすもうとしたが、なぜか彼にばれてしまい、逆にピーターをだしに使い、金を恵んでもらいながら、財布を抜くというしたたかさを見せていた。
そしてとうとう、行動を共にしていた少年達から意地悪をされ、ブランカの小さなダンボールで出来た家は壊され、彼女は全てを失ってしまった。 途方に暮れるブランカは出会ったばかりの流れ者の路上ギター弾きの盲人ピーター(ピーター・ミラリ)を見つける。 はじめは彼の売り上げをくすもうとしたが、なぜか彼にばれてしまい、逆にピーターをだしに使い、金を恵んでもらいながら、財布を抜くというしたたかさを見せていた。
住処を失った彼女がピーターに近づいて行ったとき、警察がピーターにここではなく大きな町に行けばもっと稼げると言っていたのを聞く。 そこでブランカは、ピーターを連れて大きな町に行くことにする。
辿り着いた街で、彼女は同じように 「目が見えない可哀そうなおじいさんにお恵みを」 と言って金を集めるが、ここでも同じように財布を抜く。 彼女はためたお金の一部で 「3万ペソで母親を買います」 と書かれたビラを作り町中に張り始める。
一方でピーターは、ブランカに歌でお金を稼ぐ方法を教える。 ピーターが弾くギターの音に合わせて歌う事を教えるのだった。 彼女の歌声は綺麗で素晴らしかった。瞬く間に人が集まりだす。
ある時、二人はライブ・レストランのオーナーに誘われ、幸運なことにステージの上で演奏する仕事を得る。 十分な食べ物、そして屋根のある部屋での暮らしを手に入れ、ブランカの計画は順調に運ぶように見えた。
しかし、彼女の身には思いもよらぬ危険が迫っ ていた…
一方でピーターは、ブランカに歌でお金を稼ぐ方法を教える。 ピーターが弾くギターの音に合わせて歌う事を教えるのだった。 彼女の歌声は綺麗で素晴らしかった。瞬く間に人が集まりだす。
ある時、二人はライブ・レストランのオーナーに誘われ、幸運なことにステージの上で演奏する仕事を得る。 十分な食べ物、そして屋根のある部屋での暮らしを手に入れ、ブランカの計画は順調に運ぶように見えた。
しかし、彼女の身には思いもよらぬ危険が迫っ ていた…
日本人監督・長谷井宏紀の長編初監督作品です。 フィリピンとヨーロッパを拠点に活動をしていて、今作はフィリピンで撮影した作品となります。
主演のブランカ役はサイデル・ガブテロ、彼女の歌声がyou tubeに上がってとてつもない再生回数を記録、そして今作の主演になりました。 現在はフィリピン国内でミュージカルに出演するなど、女優、歌手として活動の幅を広げているという事ですね。 作中の彼女の歌声が素晴らしい!
そして盲目のギター弾き・ピーター役にピーター・ミラリ、彼は本当に盲目なのか演技なのか、監督とはマニラの地下道であって、映画出演となって行ったとのことですが、実はこれが公開された直後に亡くなってしまった、というテロップが入るんですね。大変残念なことです。 凄くリアルな演技というか、そのままという感じだったのに。
親のいない子供たちが世界中にはいかにいるか、そして保護されることも無く必死に生きている、そんな子供たちの焦点を当てた作品でした。 主人公のブランカはそんな中、したたかに生きている女の子、父親の顔は知らず、母親は男と出て行き一人になってしまった彼女。
そして、ある日ニュースを見て子供が買えるなら、母親だって買えるのでは? 一緒にテレビを見ていたおっさんが3万ペソで買えるんじゃないか? と無責任なことを言ったことから、今まで以上に金を貯め始めるんですね。
段ボールハウスは壊されたけど、お金はしっかり隠していましたし、そこで出会ったピーターともっと稼げるところに移動、そこでお金を稼ぎ、母親を買う行動開始をします。
彼女がお金のために歌い始めた歌声は大変すばらしんですよね。 瑞々しく、歌詞は悲しい歌詞なんですが、だからこそ人の心に響き、彼女を起用したレストランは繁盛し始めますが、そこで彼女はあらぬ疑いをかけられふたたび路上生活になり、お金も無くしてしまうんですね。
この作品盲目のピーターが本当に心が綺麗なんですね。 彼の言葉で 「人は目が見えるから争いを起こす。 見えることで汚いものまで見えてしまう。 目なんか見えない方がいいんだ。」