anttiorbの映画、映像の世界

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ローグ・シティ

2020年作品、ラニック・ゴートリ スタニスラス・メラール  カーリス ダヴィッド・ベル ジャン・レノ出演。

海辺の家でウィル(スタニスラス・メラール)は家族をショットガンで射殺し、自らも命を断つ。
3週間前、マルセイユ警察のBRI:捜査介入部は囚人のポール(Gérard Lanvin)を移送中、ポールが末期癌の妻と会いたいと隊長のウロンスキー(ラニック・ゴートリ)に懇願したことで、ウロンスキーはポールを完全監視の上で妻の入院する病院へと案内する。 余命が長くないことを理由にポールに殺害を求めるポールの妻を見たウロンスキーは、ポールが妻を殺害することを黙認する。
ポールから感謝されるウロンスキーだったが、BRIは違法な独断行動が多く上層部からは行動を問題視され、新たに赴任した署長レオネッティ(ジャン・レノ)もBRIに注視していた。レオネッティの娘マノン(Barbara Opsomer)もマルセイユ警察のBRB:犯罪対策班に所属することになる。
ある日、アラブ系の組織に所属するラルビ(Ange Notari)とファリド兄弟の経営するバーが敵対するバスティアーニ家に襲撃される。 ラルビとファリド兄弟を含む多数の人間が射殺され、襲撃犯の1人セルジョ(Jean-Pierre Sanchez)が撃たれ現場に残された。
警察が到着後、ウロンスキーも現場に着きセルジョに話を聞こうとするが、BRIのコスタ(Moussa Maaskri)がBRIの管轄であることを理由にそれを許可しなかった。 コスタはセルジョと署内の取調室で2人きりになると、何も情報を吐かないセルジョを見て、わざと壁にぶつかり負傷した上でセルジョを射殺してしまう。 ウロンスキーたちが現場となった取調室に到着すると、コスタはセルジョが銃を奪おうとしたため殺害したと証言する。
その日、帰宅したコスタは妻を人質に取られギャングのフランク(Francis Renaud)に脅され、バスティアーニ家と敵対するフランクはバーにいたところをセルジョたちに襲われており、自分と繋がりのあるコスタが情報を漏らしたのではないかと疑っていた。コスタはバスティアーニ家の情報を与える代わりにフランクから見逃される。
警察署内では誰かがバスティアーニ家に警察の捜査情報を漏洩しているのではないかと、上層部が調べを始めていた。 コスタによって殺害されたセルジョが事件に関わっていたのではないかと疑うウロンスキーは、バーのゴミ箱からセルジョの指紋の付いた防弾チョッキと銃を発見し、彼が襲撃犯の1人であることを確信する・・・


潜入捜査、内通者、入り乱れたドス黒いお話でした。
監督はオリヴィエ・マルシャル、色々作品がありますが、初めて作品を見ました。
主演はラニック・ゴートリ、初めて見る俳優さんですが、存在感がありましたね。
そしてジャン・レノ、「ザ・ファイブ・ブラッズ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/09/05/060000 を記事にしています。 最近は悪役や、ちょっと嫌な役が多いですね。


物語は、組織同士の抗争が続いているマルセイユのお話です。 警察も手を焼いている問題で、捜査介入部と、犯罪対策班という二つの部署が、連携どころがいがみ合っているという感じでした。 BRI:捜査介入部のウロンスキーは人望があり、信頼も厚いんですが、少し独断で判断するところがあります。
一方、BRB:犯罪対策班のコスタは、フランクというギャングと繋がっており、情報を流して、金をもらっているズブズブの関係でした。 しかしアラブ系の組織の襲撃が起こりました。 バスティアーニ家と、フランクの抗争が激化しており、フランクは疑われ、段々と彼自身の立場も危うくなっていきます。 そして、BRIも独自の対策を立てていき、襲撃事件の真相を調べ始めます。


今作は、なかなか一筋縄ではいかない展開でした。 新署長のレオネッティも決して清廉潔白ではなく、なんとか納めようとしようとするウロンスキーの苦労、そしてそれぞれ家族を守ろうとしながら転落していく悲哀が、なかなか面白いんですね。 しかし一旦ギャングと関わると、抜け出すのは難しいですね。

 

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ウロンスキーとウィル

 

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新署長のレオネッティ

 

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そしてコスタは灰色警官だった

 

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署長の娘のマノン

 

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抗争を止めたいウロンスキー

 

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しかし抗争に歯止めがかからない

 

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