2019年作品、サム・クァー監督、シャオ・ヤン タン・ジュオ ジョアン・チェン フィリップ・クン出演。
幼いころ、中国からタイに移り住んできたリー・ウェイジエ(シャオ・ヤン)。 今は妻のアユー(タン・ジュオ)、高校生の娘ピンピン(オードリー・ホイ)、まだ幼い娘アンアン(Xiran Zhang)の一家4人で幸せに暮らしている。
リーは小さなインターネット回線会社を経営し、信心深く穏やかな人柄で、地域の誰からも好かれていた。「ショーシャンクの空に」が大好きで、暇さえあれば事務所で映画を観る映画マニアでもあった。
ある日、サマーキャンプに行ったピンピンは、不良高校生に睡眠薬を飲まされ、暴行されてしまう。 その上、その様子をスマホで撮影され、ネットに動画を上げると脅される。 自宅にやってきたその不良スーチャット(Tianyang Bian)からスマホを奪おうと揉み合いになったピンピンは、誤って彼を殺してしまう。 スーチャットは、地区の警察局長ラーウェン(ジョアン・チェン)の一人息子だった。 出張から戻ったリーは、妻からすべてを聞かされる。 リーは愛する娘と家族を守るため、完璧なアリバイ作りをすることに。 日頃から、「映画を1000本も見れば、世界に分からないことなどない」と考えていたリーは、これまで観てきた膨大な犯罪映画のトリックを応用し、捜査の先の先まで読んだ完全犯罪を画策。 警察の事情聴取に備え、妻子に想定尋問を繰り返す。 しかし彼らの共謀の先には、予想もつかない結末が待っていた……。
これはリメイクなんですね。面白かったです!
監督は長編初作品となるサム・クァー。
主演のリー役はシャオ・ヤン、「唐人街探偵 東京MISSION」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/07/15/060000 に出演していました。
妻役はタン・ジュオ、「薬の神じゃない!」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/27/060000 に出演していました。
長女のピンピン役はオードリー・ホイ、シュー・ウェンシャン表記もありますね。 日本で見れるのは今作のみの様です。
そして女警察局長役でジョアン・チェン、「AVA/エヴァ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/26/060000 に出演していました。
物語は通信会社をタイで営んでいるリー一家のお話です。 長女は反抗期というか、父に対して鬱陶しくなっている年頃でした。 そんな彼女がキャンプに参加したいというので、なんとか費用を出したリーでした。 しかしそこで市長候補で妻が警察局長の息子・スーチャットにレイプされてしまいます。 それを誰にも言えないピンピンでしたが、スーチャットはそれを動画で撮り、さらに脅してきます。
それを知った母のアユーと争いになった時、ピンピンは動画が入ったスマホを壊そうとした誤って彼を殴り殺してしまいます。
その時リーは出張で、ムエタイを見ていましたが、家に電話が通じず、胸騒ぎを覚えた彼はタクシーを飛ばして帰ってきます。 そして二人から事情を聞き、死体をつい先日亡くなった叔父の墓に埋めたことを聞かされます。 そして家族のために、この隠蔽を行おうと、リーは家族と策を練ります。
元々はインド映画ということですが、これは原作も見てみたくなる面白い作品でしたね。 狂った様にリーをつけ狙う悪徳警官、そして独特の嗅覚で息子を殺した犯人をリーだと直感する局長、しかしリーの研ぎ澄まされた洞察力、これは見応えがありました。 秀作です。
たった一人の従業員
しかし街から信頼されていたリー
信心深くもあった
しかし家族がこの男に脅され
誤って殺害、アリバイ作りに旅行に
そしてその母の警察局長
幼い妹も取り調べを受ける