1999年作品、石井輝男監督、佐藤美樹 前田通子 斉藤のぞみ 丹波哲郎出演。
人生に悩む18歳の少女・リカ(佐藤美樹)。 ある夜、公園で出会った老婆(前田通子)に生きたまま地獄へ連れていかれた彼女は、そこで老婆にそっくりな閻魔大王(前田通子)と対面し、これから見聞きする地獄の恐ろしさを汚れきった人間たちに伝える役目を仰せつかる。
地獄の使者・魔子(斉藤のぞみ)の導きで、現世で大罪を犯した亡者たちが地獄の責めに苦しみもがく様を見物していくリカ。 そこには、連続幼女誘拐殺害事件の犯人・宮島ツトム(平山久能)や毒入りカレー事件の犯人・滿寿子(川上さゆり)夫婦らの姿があった。 また、リカは自分が入信している宇宙真理教の教祖・瘡原(和田洋一)と信者たちが起こした悪行の数々を業鏡を通して目の当たりにする…
「地獄」の1979年版 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15048836 を見ていますが、これはより実際の凶悪事件も取り入れています。
監督は石井輝男、記事にした作品はありませんが、私にとって魅力的な作品がありそうですね。
主演は佐藤美樹、「紀子の食卓」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15451029 など園子音監督の初期作品に出演していますね。 ピンク映画の時は“さとう樹菜子”という名前のようです。
前田通子は、この作品が40年ぶりの映画だったことで、話題になったそうです。
物語は、人制に悩む一人の少女が、生きたまま地獄に連れていかれ、いろんな地獄を見せつけられ、そこにはこの世で凶悪犯罪を犯した人間が苦痛を味わわされているというお話です。 もちろん今でも生存している囚人もいるのですし、オウム事件の教祖、実行犯が死刑になったのは、今作から20年後ですからね。 でも生きたまま地獄の責め苦を味わうこともあるということもあると閻魔大王は言います。
今作は、「連続幼女誘拐殺害事件」「毒入りカレー事件」そして「オウム真理教事件」が語られていて、少女・リカは実際の信徒という設定なんですね。
ドキュメンタリーのような部分もあり、制作側の凶悪犯罪者の行きつくところを突きつけたような作品になっている感じがしますね。
地獄の鬼たち
そしてこの男も
鬼たちにいたぶられる
そして地獄から生還の時現れた男