2020年作品、ダニエル・H・バーマン監督。
2004年、売春を強要した男を射殺した罪で、16歳にして無期懲役を言い渡されたシントイア・ブラウン。 テネシー州の法律により51年間は仮釈放が認められず、歌手のリアーナやラナ・デル・レイ、タレントのキム・カーダシアンが量刑が重すぎると言及したことで大きな話題となった女性だ。
彼女の16年間にわたる姿を捉えた本作では、複雑な生い立ち、生理学や法の観点から、裁きの妥当性に疑問が投げかけられる。
なかなかつらいドキュメンタリーでした。
監督はダニエル・H・バーマン。
Netflixのドキュメンタリー作品は結構多いんですよね。 まあ作品群自体が多いので、こういう事態になっても、見る作品には正直困らないというか、見る時間がかえってできます。
なかなか日本にいてはわからないある少女のお話です。
シントイア・ブラウンは16歳の時に起こした殺人事件、そしてそれ以外にも罪を負ってしまい、終身刑になってしまいます。 初めは彼女が、どこに送られるのかを決める映像から始まります。 未成年の彼女、しかし犯した罪は重罪で、殺人に至った経緯を尋問されます。 もちろん弁護士も付き、何とか減刑を、そして成人としての罪かどうかを問われます。
彼女が殺人に至った経緯は、どういうものだったのか? 殺した情景があまりにも衝撃的だったことに周りは意識が行ってしまい、彼女はなかなか減刑にならず、罪状はすべて有罪、ここから彼女の戦いが始まります。
アメリカには、貧しさは、家庭環境から、家にはいづらくなり、悪い環境にどんどん落ちて行ってしまう少女が多いようです。 もちろん日本でも同じでしょうが、酒に始まり、ドラッグ、売春と転落していくと早いようです。 彼女は16歳で、どんどんエスカレートする自分への要求に、とうとう殺人という選択をしてしまいます。 そうしなければ現状から脱却できなかったんでしょう。
彼女は何とか再審請求をしながら、刑務所の中から勉強を始めます。 そして最終手段として、知事に恩赦をしてもらう行動に出ます。
16年の長い戦いの中、彼女自身が表情が変わっていくのがわかる作品ですね。
未成年のシントイア
しかしすべて有罪で
終身刑に
しかし、減刑を求めて
訴えるが
そして年月は過ぎていく