2020年作品、ジョー・ロバート・コール監督、ジェフリー・ライト アシュトン・サンダーズ レジーナ・テイラー ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世出演。
ジャコール(アシュトン・サンダーズ)は殺人罪で終身刑の判決を受け、刑務所で服役することになった。 時間を持てあましたジャコールは自分の人生を振り返っていく。
子供の頃、ジャコールは父親:ジェームズ(ジェフリー・ライト)から虐待を受けていた。 母親:デロンダ(ケリー・ジェンレット)は家庭を守るべく最善を尽くしていたが、ジェームズの麻薬依存と暴力的な振る舞いは一向に改善しなかった。
デロンダは「息子には夫のようなチンピラになって欲しくない」と願い、懸命にジャコールを育てたが、その願いは叶わなかった。 成長後、ジャコールはギャングの下っ端として犯罪に手を染めるようになったのである。
やがて、ジャコールはシャンタイ(シャキーラ・ジャネイ・ペイ)と恋に落ち、息子を授かった。 ここに至り、ジャコールは堅気の人間になると決意したが、生き方はそう簡単に変えられるものではなかった…
なかなか抜け出せない生活、ちょっと辛いお話ですがリアルでした。
監督はジョー・ロバート・コール、日本で見れる作品は初めてのようですね。
主演のジャコールはシュトン・サンダーズ、「ムーンライト」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14837305 は秀作でした。これは初日にレイトで行きましたが、結構刺さる作品でしたね。
そしてジェフリー・ライト、「ホールド・ザ・ダーク そこにある闇」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/04/29/060000 では正反対の誠実な役をしていましたね。
物語はいきなりある夫婦を射殺するところから始まります。 そして裁判、服役となって行きますが、彼は理由を口にすることはしませんでした。 そして今までの生い立ちをジャコールは振り返って行きます。
今作は、幼少期のジャコール、そして父親のジェームズの影響が刷り込まれていく姿、どうしようもない父親を反面教師にしようとしていた彼でしたが、周りの環境、友、そして恋人ができたことも、彼の運命にあらがえない状況になって行くのがなんとも切ないんですね。
刑務所での面会で、息子に会えますが、彼が抱くと泣いてしまいます。 終身刑は覆らないのかな? なんともこれがアメリカの一部なんですかね? 今のリアルな抗議デモも、こんなアメリカの現状をリンクしているのかもしれませんね。
殺人で服役したジャコール
彼の少年時代
そして父が刑務所にいるジャコール
シャンタイと恋愛をして
しかし、抜け出せない
どうしてもまっとうな世界には