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満願 「満願」

2018年作品、熊切和嘉監督、高良健吾 市川実日子 寺島進 渡辺真起子出演。

弁護士の藤井(高良健吾)は学生時代、司法試験の勉強に苦しんでいたときに、下宿していた畳屋の鵜藤重治(寺島進)の妻・妙子(市川実日子)に達磨市に連れて行ってもらった思い出がある。
供養所に次から次へと持ち込まれる満願が叶って両目が入れられた達磨を見て、これほど多くの願いが叶うのなら自分にも道がないはずがないと開き直り、藤井と妙子は1つずつ小振りな達磨を買った。 そして、藤井は在学中に司法試験に合格した。
その4年後、妙子は夫・重治の借金返済を迫る貸金業の社員・矢場英司(井上肇)を殺害した。 藤井は妙子の正当防衛を主張したが、第一審では懲役8年の実刑判決が下された。 妙子の刑が少しでも軽くなるよう第二審の準備を進めていた藤井だったが、重治の病死を聞いた妙子が控訴を取り下げたため、一審の刑が確定してしまった。
そして8年後、刑期を終えて出所した妙子が事務所に来るまでの間、藤井は事件を振り返っていた。 なぜ、妙子は控訴を取り下げたのか。 あれは本当に正当防衛だったのか・・・

これは一転空しさの中に、もしかしたらの凍るような真実があります。
監督は熊切和嘉、見れたり見れなかった李の監督ですが、見た中での近作は 「ディアスポリス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14400988.html となります。
主演は高良健吾、「万引き家族」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15552489.html が近作出演作ですね。
そして市川実日子、「羊の木」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15377776.html で元殺人犯の一人でした。

物語は、弁護士になった藤井の回想のドラマです。 彼が学生のころ下宿していたときの奥さんが起こした殺人事件の弁護をする中、彼女との思い出、そして当時の自分の境遇が描かれています。
非の打ち所のない妻に徹していた妙子、対象的に畳屋の鵜藤は、ちょっと仕事に身の入らない、そしてだんだんと借金が増えていきます。 何とかやりくりしていた妙子でしたが、ある日殺人事件を犯してしまうんですね。
お世話になった彼女を救いたい、正当防衛を証明したい、一審の判決が出ても、藤井は諦めないんですが、入院中の重治が亡くなって彼女は刑を受け入れます。 しかし藤井はあることに気がついてしまうんですね。
これは最後まで真面目な妻の彼女が正当防衛だと感じます。 しかし彼女は藤井の弁護に黙って従いますが、夫が亡くなった事から保険が降りるんですね。
見ている私たちがだまされたのか? すべてが計画的で、彼女のシナリオどおりだったのか? でも彼女が悪人には見えないんですがね。

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学生の頃下宿をしていた藤井

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よく出来た妻の妙子

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彼女にはよくしてもらった

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そして弁護士になった藤井

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彼女の弁護をする事になる

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