anttiorbの映画、映像の世界

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この世界の(さらにいくつもの)片隅に

2019年作品、片渕須直監督、渋谷天外 塩田朋子 世弥きくよ 潘めぐみ声の出演。


昭和19年、日本が戦争のただ中にあった頃。 18歳で広島から呉の北條家に嫁いだすず(声:のん)は、夫・周作(声:細谷佳正)とその家族に囲まれて、新たな生活を始める。

だが戦況は次第に悪化、すずたちの生活は困難を極めるが、すずは工夫を重ね日々の暮らしを紡いでいく。

そんなある日、すずは迷い込んだ遊郭でリン(声:岩井七世)と出会う。 境遇は異なるが、呉で初めて出会った同世代の女性に心通わせていくすず。 しかしその中で、すずは周作とリンとのつながりを感じ取るのだった。

昭和20年3月、軍港のあった呉は大規模な空襲に見舞われる。 その日から空襲はたび重なり、すずも大切なものを失ってしまう。 そして昭和20年の夏がやってくる……。


3年前に、129分バージョンで  https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14559050 公開された作品。 今作は168分の仕上がりになっているだけではなく、この作品を見ると、いろんなことがつながってくる、一層感動が深くなる作品になっています。


事前に情報をされていたのは、すずと知り合う遊女のリンのシーンが大幅に追加されているということでしたが、私が2016年版ではくみ取れなかったいろんな部分が見事につながっており、それがこの映画の深みをさらに出し、悲惨な戦争を踏まえて、広島が、日本が、もう一回立ち上がっていく様を表現しているのが一層強く感じられましたね。


なぜすずは敗戦に号泣したのか? 舞台が広島、呉なんで、どうしても原爆の表現は避けられないんですよね。 あの日、思わず目をつぶってしまった多きなキノコ雲、そしてすずのところに引き取られた少女、この子の母とさ迷い歩くシーンがいたたまれませんでした。
世界中からあらゆる戦争がなくなるにはどうしたらいいのか?
人間としてもう一回考えさせられる作品ですね。

 

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すずとリンの出会い

 

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家にあったきれいな茶碗は

 

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それを持ってリンに会いに行くと、風邪を引いた遊女と出会う

 

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彼女を励まそうと雪の上に絵を描くすず

 

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そして花見の時にリンと再会

 

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そのあとに夫が

 

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