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よこがお

2019年作品、深田晃司監督、筒井真理子 市川実日子 池松壮亮 須藤蓮出演。


初めて訪れた美容院でリサ(筒井真理子)は、和道(池松壮亮)という美容師を指名する。 数日後、和道の自宅付近で待ち伏せ、偶然会ったふりをして、近所だからと連絡先を交換するリサ。 和道を見送った彼女が戻ったのは、窓から向かいの彼の部屋が見える安アパートの一室だった。

リサの本当の名前は市子。 半年前までは、その献身的な仕事ぶりで周囲から厚く信頼されていた訪問看護師であった。 訪問先の大石家の長女・基子(市川実日子)には、介護福祉士になるための勉強まで見てやっていた。 だが、基子は市子に対して憧れ以上の感情を抱いていた。

そんなある日、基子の妹・サキ(小川未祐)が行方不明になる。 まもなく無事保護されるが、逮捕された犯人は意外な人物だった。

事件との関与を疑われた市子は、ねじ曲げられた真実と予期せぬ裏切りにより、築き上げた生活の全てを失ってしまう。 自らの運命に復讐するように、市子は“リサ”へと姿を変え、和道に近づいたのだった。 やがて、和道はリサの不思議な魅力に惹かれていくが…

これは最近の監督らしい不気味さを持っていました。

監督は深田晃司、前作は見逃しましたが「淵に立つ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14480749.html とその元になった「歓待1.1」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15082054.html を見ています。

主演は筒井真理子、「jam」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15793284.html の怪演が印象的でした。監督との相性は良いようですね。

そして市川実日子、「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15957965.html ではしっかりした次女役でしたが、今作ではちょっと問題ありの役でした。

 

物語は冒頭は今に至ったある重要なシーンで始まります。 そしてリサと名乗った市子のいままでの生活に入って行きます。

訪問看護師のの市子は優秀で、担当家族から全幅の信頼を得ていました。 画家だった大石家の祖母は、彼女の言うことなら何でも聞いていましたし、彼女の前ではあまり痴呆が出ない、家族はみんな市子に頼りきっていました。

しかしある日、彼女の甥・鈴木辰男にあることを頼んだ時、大石家の姉妹と会ってしまいます。それが彼女の運命が暗転してしまうんですね。

 

今作は、ほんのわずかなほころびがどんどん思いも着かないことになって、人生が狂ってしまうお話です。 途中現実ではないこともでてきますが、一度狂ってしまった人生はもう元には戻らないのか?そんなラストがなんとも痛々しいですね。

でも筒井真理子の演技が秀逸で、彼女がどんどん転落して行き、奇行に走るところが現実なのか夢なのか、そこが面白いですね。深田監督の奇抜さは今作でも味わえます。

 

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大石家が彼女の担当

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二人の勉強も見ていた

 

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特に長女は彼女の仕事に憧れていた

 

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そして結婚も控えていた

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しかし事件が起きる

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