これは島根県の地方鉄道の物語です。 地方鉄道はどこも採算が悪いのが当たり前の時代になってしまっています。 多くの線が廃線になっており、ちょっと鉄の自分としてはさびしいんですが、一方廃線鉄のほうでもあるのでちょっと複雑です。 ただ廃線直後の路線には、寂しさしかないので行かないようにしてはいますが・・・
さてストーリーは主人公の筒井肇は大手製造メーカーの経営企画室長で時期取締役が約束されてる。 そんな折いやな役目のリストラを任される。 同期の川平工場長(遠藤憲一)に工場のリストラを頼みに会いに行くのだが、そのときに川平の本音に触れかえってくる。 実家で一人暮らしの母(奈良岡朋子)が倒れたとの知らせが来る。
すぐ実家に帰り容態を観ていると、畳み掛けるように川平の交通事故死の知らせが入る。 今まで自分の人生とは? 実家で母親の持ち物を見ているとふと古ぼけた箱が、そこには自分が幼いころに集めていた一畑電車の切符があった。
自分は小さいころ電車の運転手になりたかった記憶がよみがえってくる。 そこから筒井の取った行動とは・・・
この映画は泣けるんだろうなと思い観ましたが、案の定号泣でした。
鉄道という世界で一番発達した日本の産業が、今だんだんと地方においては寂れ行く産業となりつつある悲しさから、感情移入をせざるを得ませんが、自分のできないことを実現してくれる主人公筒井に天晴をあげたいですね。
日本が今まで培った風土、文化、産業を何とか残したいと感じさせ手くれる映画はこれからも応援したいです。
母との瞬間
幼いころの夢、再び
若い同僚と
妻と
娘と