第12話 ナナキは心の鏡
過去の辛く苦しいトラウマは、逃げ出したからといって決して消えて無くなるものではない。 いつかはそれを自分の中で受け入れていくしかない。 納鳴村は、自らのトラウマが形をもった現象として顕現する、現実とは切り離された場所だった。
そこに迷い込んだ若き30人の男女と運転手は、そこで何を見出したのだろうか。
ついに “自分” を取り戻した少年。 内なる傲慢と嫉妬を肥大させた少年。 そして、自分のナナキと再会した少女。 突きつけられたトラウマと向き合った彼らの出した答えとは……。
さて、最終回です。 納鳴村の謎は解かれ、それぞれのトラウマはほぼ解決をした。となると、もうこの村から出る事が出来るのですが。
ただ、ここに来た人間は皆何かを抱えた者たちばかり、簡単に帰ることが出来るのか?
そして選択はそれぞれになって行きます。
彼は克服した
彼は爆発した
そしてそれぞれが自分の道を決める