ある朝、サラリーマン(田口トモロヲ)が目を覚ますと、頬に金属のトゲのようなニキビができていた。 その男がプラットホームで電車を待っていると、隣のOL風の女が金属で膨張した腕を振りかざして襲ってきた。 男は逃げたが、やがて自分の腕も金属化し、無意識のうちに女を殴り殺していた。 激しい痛みを伴いながら、男の体は次第に金属に侵触されていく。
顔面も半分は金属に被われ、ドリル化したペニスは恋人(不二稿京)の肉体を引き裂き、快楽を貪った。 やつは交通事故に会い、脳に金属片が刺さっていたのだ。 そして轢き逃げしたのが、サラリーマンと恋人のカップルだった。
やつは復讐を果たすため、金属テレパシーで放ったイメージで男を弾き飛ばした。 しかし、金属と完全に融合したはずのやつの体に異変が起こった。 体内に組み込まれた金属棒が錆びて腐り始めたのである。 やつは最後のエネルギーを振り絞り、逆に鋼鉄の塊と化した男は反撃に転じた。
しかし、やつと男は憎悪と愛情の背反したパワーで融合し、ひとつの巨大な金属の怪物となった。 「こうなったら世界中を鋼鉄化し、錆び腐らせてやろう」 と怪物は夜明けの都市を疾走し始めた・・・
前にリメイクを見ていますが、これがオリジナルです。
監督は塚本晋也、新作が公開されますね。 「野火」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13901736.html が印象的でした。 毎年夏に見直しても良いくらいです。
主演は田口トモロヲ、今でこそ売れっ子ですが、この頃は彼の演技も荒削りのような気がします。 近作は 「ルームロンダリング」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15599786.html に出演していました。
藤原京は今は不二稿京という名前に表記になっていますが、「華魂」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15596820.html に出演していました。
物語は、肉体改造を行った “やつ” がどんどん暴走していくお話。 一方サラリーマンの男が、巻き込まれていきます。
という感じなんですが、正直、なかなかストーリーを追うのは難しい作品です。 ただ、異様な圧力と、迫力で、惹きつけられる作品ですね。
監督自ら、メタルサイキストを演じていますが、とにかく、この暴走振りを見るのがなんとも気持ち良いというか、見なくてはという気持ちになっていきます。
そこまでコストを賭けてはいない感じですが、それは独自の工夫で乗り切っているという感じがします。
暴走する金属
襲い掛かる女
性器がドリルに
兆候は現れてくる
そして暴走が始まってくる