コロラド州。 除雪作業員のネルソン(ネルス)・コックスマンは、模範市民に選ばれ観衆を前に壇上でスピーチをしている。 慣れないスピーチだったが、何とかこなし、拍手を浴びる
その頃、空港に勤めるネルソンの息子・カイル(Micheál Richardson)が作業を終えて控室に戻った所、突然スピード(Michael Eklund)率いる男達に襲われる。 バンの中へ押し込まれたカイルは、無理矢理薬物を注射され走る車両から投げ出された。
警察から一報を受けたネルスと妻・グレイス(ローラ・ダーン)は、州都デンバーへ向かうが、遺体安置所で息絶えたカイルの身元確認に立ち会った夫妻に、刑事は麻薬の過剰摂取が死因だと告げる。 麻薬などに手を出す息子ではなかったと呟くネルス。
1人息子を失ったグレイスの怒りと悲しみは深く、次第に夫を遠ざけるようになってしまう。 落ち込んだネルスは、自分のショットガンを職場に持参し、自死を図ろうとするが、そこへ息子の知人だったダンテ(Wesley MacInnes)が現れ、カイルは人違いで麻薬組織に殺されたと話す。
実行犯の名前がスピードだと知ったネルスは、復讐する為クラブへ向かう。 エレベーターでスピードと2人きりになったネルスは、息子の仇と信じて叩きのめすが、スピードはカイル殺害の指示を受けていたことを知る。
その男の名前を聞きだした後、ネルスはスピードを絞殺。 翌日、その指示を出した男が勤めるブティックを訪れ、ショットガンで脅す。 すると更にその上に命令を下した麻薬の運び屋がいることが分かる。
ネルスはこの情報を聞いた後、男を射殺し、遺体を網に巻いて崖の上から川へ投げ込むのだった・・・
これは映画としていろいろ練られている感じですね。
監督はハンス・ペテル・モランド、「特捜部Q Pからのメッセージ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15398786.html を撮っています。
主演はリーアム・ニーソン、今公開中の 「メン・イン・ブラック:インターナショナル」 ではT役で出演しています。 「トレイン・ミッション」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15460464.html を記事にしています。
物語は除雪作業員で、もくもくと地域貢献していた男の復讐の物語でした。 表彰され、このままいままで通りの生活が続くと思っていたとき、息子のカイルが謎の死を遂げます。 薬物の過剰摂取だといわれ、捜査は中毒患者の死とされてしまいますが、納得できない妻と、絶望して後追い自殺をしようとする夫。
しかしネルソンは死ぬ直前、息子の知り合いが隠れていることに気がつきます。 そこから息子が殺されたこと、そして間違われたことを知らされます。 そして彼の心に復讐の炎が燃え上がるんですね。 しかしそれを彼はたった一人で行おうとし、妻には全く話さない、これで彼女は家を出て行ってしまいます。
今作は、広告だとただの復讐、今までのリーアム作品のようですが、ギャングと、地元のネイティヴアメリカン、さらには細かい配慮が多くちりばめられていて、“インディアン” という言い方に対する皮肉だったり、死んだ人間のテロップなど、映画として作りこんでいて工夫されている事がわかります。
飄々とした展開が残酷さを和らげてもいますね。
模範市民として表彰を受けるネルスとその妻・グレイス
しかし、息子が謎の死を遂げる
いったんは死のうとしたが、犯人がわかり復讐を始めるが
一番上でこの男がいた
そして彼らも関わってくる