anttiorbの映画、映像の世界

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ファイティング・ダディ 怒りの除雪車

2014年作品、ハンス・ペテル・モランド監督、ステラン・スカルスガルド ブルーノ・ガンツ ポール・スヴェーレ・ハーゲン ヒルデグン・リーセ出演。


ノルウェーに暮らすニルス・ディックマン(ステラン・スカルスガルド)は、除雪車の運転手として働いており市民賞を受賞する。 そんなある日、息子のイングヴァル(Aron Eskeland)が薬物の過剰摂取によって亡くなったと警察から連絡が入る。 ニルスは息子が薬物を摂取していたことが信じられず警察に捜査をするよう頼むが、素気無く断られてしまう。 妻もニルスの訴えを聞かず、息子の異変に気づかなかったと嘆き悲しんだ。 その日以来、夫婦の仲がギクシャクしてしまう。
ニルスが拳銃で自殺しようとしていると、イングヴァルの友人のフィンが現れる。 イングヴァルの死はフィンのせいだった。 フィンは麻薬の密輸犯罪組織に雇われて運搬を手伝っていた。 その中で麻薬をくすねたのだが、何も知らないままフィンに協力したイングヴァルが殺されてしまったのだ。

ニルスはフィンを脅し、組織のことを尋ねた。 フィンが知っているのは、ヤップ(Jan Gunnar Røise)という男だけだった。
ニルスはヤップを殴りつけ、イングヴァルに何があったのか尋ねた。 ヤップはロナルド(Kåre Conradi)から麻薬を盗んだ者を始末するよう指示を受けていたことを話した。 ニルスは携帯を見て、ロナルドの顔を確認する。 その後、ヤップを絞殺し、滝に投げ入れて遺体を始末した。
ニルスは夜中に家を抜け出すと、ロナルドを襲った。 そして、イングヴァルを殺すよう指示したのは誰か尋ねた。 ロナルドはストライク(Kristofer Hivju)に指示されたことを明かした。 子供が失踪すると親が捜索を開始して鬱陶しいため、わざとイングヴァルの死体を残したのだった。 ニルスはストライクの居場所と顔を確認すると、ロナルドを始末した。
密輸犯罪組織のボスである伯爵(ポール・スヴェーレ・ハーゲン)は、ヤップやロナルドなど部下が次々と失踪することに苛立ちを抱える。 一方、ニルスはストライクを襲い、イングヴァルを始末するよう指示したのは誰か尋ねた。だが、ストライクは明かさなかった。 ニルスはストライクを始末し、麻薬を処分した。
伯爵は麻薬と3人の部下を失ったことから、セルビア系の犯罪組織が仕掛けてきたことを疑った。 部下にセルビア系の犯罪組織の一員を捕まえて来るよう指示した。 そして、見せしめとしてセルビア系の犯罪組織の一員を始末した。
手がかりを失ったニルスは、事情を説明して兄のウィングマン(ペーター・アンデション)に助けを求めた。 かつてウィングマンは伯爵の父親の部下だったため、伯爵のことをよく知っていた。 ウィングマンは危険だと忠告するが、ニルスは復讐をやめようとはしなかった。 ウィングマンは伯爵の名前がオーレ・フォースビーであることを教え、殺し屋・チャイナマン(David Sakurai)を雇うよう諭したが…


これはリーアム・ニーソン主演で「スノー・ロワイヤル」https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15977126 としてリメイクされましたね。
監督はハンス・ペテル・モランド、「特捜部Q Pからのメッセージ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15398786 を撮っています。 そして上記のリメイクも監督をしていました。
主演はステラン・スカルスガルド、「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15657007 が近作です。
ブルーノ・ガンツは、「手紙は憶えている」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14535150 に出演していました。 1年前に亡くなりましたが、出演すると大きな存在感があった俳優さんでしたね。


物語は、息子を殺された模範市民で、雪上車の運転手ニルスの復讐のお話です。 寡黙で、でもなくてはならない雪上車を走らせ、人々の生活の助けをしている彼に、突然の不幸が襲います。 一人息子が薬物接種のオーバードーズでなくなった知らせが入ります。
警察はどうしようもない若者のドラッグ中毒死だとあっさり片づけますが、どうしてもそうは思えないニルス。 妻も落ち込み、彼自身も自殺を図りますが、その時息子の友達のフィンからある真相の一部を聞きます。 イングヴァルは、自分のせいで殺されたというんですね。 そしてニルスの復讐が始まっていきます。


今作は同じ監督なので、リメイク版と全くタッチが一緒です。 設定もほぼ同じで、それでも面白いんですよね。 ブラックコメディ部分も多く、しかし一人一人殺していく怒りのところは十分理解できるんですが、妻には一切話せず、出て行ってしまうのがかわいそうですね。 復讐を果たした後、彼がどうなったのか? 一人あちらの世界に旅立ってしまったんでしょうか?


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表彰を受けるほどの除雪の仕事に没頭していたニルス

 

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しかし息子が謎の死を遂げ、フィンから犯人を聞こうとする

 

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そして彼の復讐が始まる

 

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伯爵の一派と

 

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セルビア人のドン

 

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ニルスは殺し屋を雇うが

 

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