anttiorbの映画、映像の世界

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幻肢

2014年作品、藤井道人監督、吉木遼 谷村美月 遠藤雄弥 紗都希出演。

都内の医大に通う神原雅人(吉木遼)と同級生の恋人・糸永遥(谷村美月)は、ドライブ中に事故に遭い重症を負う。 雅人の意識は戻ったが、遥と事故の記憶が全くなくなり、記憶障害と診断され入院生活を送ることになる。
遥のこと、事故のことを思い出せない苦しさで次第に精神を蝕んでいく雅人。 日増しに精神状態が悪くなる雅人に、友人の亀井健(遠藤雄弥)がTMS治療を提案する。それは鬱の治療にも用いられている 「経頭蓋磁気刺激法」 と呼ばれる治療法であり、雅人が研究課題として選んでいた精神科の先進治療であった。
脳にある刺激を与えることで失った記憶を呼び戻すという仮説を彼自身が授業で発表していたものだが、ある日、その治療を受けた雅人に奇妙な出来事が起きる。
写真で見た遥が目の前に立っているのだ。 しかし彼女は言葉も発せずただ彼のそばに寄り添っているだけで、雅人以外の者には彼女の姿は全く見えない。
そんな中、TMS治療を続ける雅人の鬱症状は次第に改善し、やがて遥の記憶、事故の記憶を取り戻し、遂に全てを思い出す。 だがその時、雅人に予想外の真相が待ち受けていた…

これは興味深いテーマの作品ですね。
監督は藤井道人、「オー!ファーザー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12120614.html を記事にしています。
主演は吉木遼、映画出演はこれしか見当たりません。
そして谷村美月、今公開中の 「薔薇とチューリップ」 に出演していますね。 記事にしている作品としては 「空飛ぶタイヤ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15559758.html が近作ですね。

物語は、事故で記憶をなくした医大生のお話です。 重症を負った彼はやっと意識を取戻したんですが、事故のことと、隣に乗っていたと思われる恋人の遥の記憶がすっぽりと抜けてしまっているんです。 友人の亀井のことは覚えていますし、医大の関係者も自分の研究テーマも覚えています。
そして恋人を失ってしまったことで、欝状態になっていきます。
そんな時、彼の研究テーマだった治療法TMSで、治療を開始すると、なんと遥の姿が見えるようになってきます。 これは一体どういうことなのか? しかし彼女の姿が見えることで、だんだん彼自身が癒されていくんですね。

今作は、島田荘司原作のお話で、「夏、19歳の肖像」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15659456.html が台湾で映画化されました。彼の作品は面白いんで、小説も挑戦しようかと思います。
冒頭に面白い仮設を言うんですね。 腕を失った人間に、腕の会った部分に刺激を与えると、反応をする、それを手塚治虫の漫画で見た記憶があるんですよね。 失った両腕に義手をつけ、それを年度売り気で自在に動かすというんですが、それはこの作品の理論の応用、発展系のお話だったと記憶していますが・・・
しかし、残留思念という見方もでき、記憶の中の具現化、幽霊というのは残留思念だという見方もできます。 まあそうなると見える側だけの記憶の中だけになってしまいますが。
ドラマとしては暖かい方向に行くんですが、謎解きも優しいのでなかなか着地点がほっとするお話でした。

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事故の後、体は回復したが

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たびたび頭痛を起こす

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そして治療法を相談する

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川端教授にTMS治療をお願いする

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そして彼女が見えるようになっていく

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しかし肝心の記憶はまだ戻らないが

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