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世界一と言われた映画館

2018年作品、佐藤広一監督、大杉漣ナレーション。

かつて山形県酒田市に存在した映画館グリーン・ハウス。 映画評論家の淀川長治が “世界一の映画館” と評し、足繁く通ったというその映画館は、20歳の若さで支配人となった佐藤久一が来館者の心を掴む様々な工夫と設備を取り入れ、多くの人々を魅了していた。
しかし1976年、グリーン・ハウスが火元となる “酒田大火” により、甚大な被害を町にもたらして焼失してしまう。 それから幾年月も過ぎ、酒田の人々がグリーン・ハウスと自らの歴史を振り返る・・・

これも映画に関する、映画館に関するドキュメンタリーです。
監督は佐藤広一、監督作品ではもう1本あるようですが、今作に登場するある人物のドキュメンタリーの撮影をしています。
そしてナレーションは大杉漣、これも遺作のひとつですね。 最後に追悼のテロップが入っています。

今作は 「グリーンハウス」 という酒田市にあった豪華な洋画専門の映画館をしのぶお話です。 今はもうありませんが、それは1976年に起こった “酒田大火” で消失してしまったからです。 そしてその火元と言われたのが、この “グリーンハウス”なんですね。
当時世界一と言われたこの劇場は、初代館主が佐藤久一で、彼の父の久吉がダンスホールの跡地を500席の映画館 「グリーンハウス」 に改修し、久一は大学を中退し、同館の館主となるんですね。
そして彼はこのグリーンハウスを、どこにも負けない劇場にしていきます。 高級ホテルのようなロビー、バーテンダーがいる喫茶スペース、ビロード張りの客席と内装は豪華にし、ただ外見だけでなく、毎日の清掃も手を抜かず、いかにお客様が楽しむか、満足してもらえるか、その一転を目指して、地方でも都心に負けない劇場作りに励んでいたそうです。
ここにいながら、都内と同時封切をする、さらには日本の各映画会社の映画館も数件あって、ここは洋画専門館という位置づけでした。

作品中に、この劇場がいかに当時の若い人間に愛されていたか、を懐かしく語る方が多いですね。 消防士一人が亡くなり、約3300人が被災した出火もとということですが、笑顔で懐かしく語る、それだけ夢のような空間だったと言うことなんでしょう。
火元はグリーンハウスということですが、出火原因は不明とされています。
火元ということで再建はされなかったようですが、なにかグリーンハウスとともに、酒田の映画時代が終わったことなのかもしれませんね。

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洋画専門館として

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聖地だったグリーンハウス

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豪華な内装

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しかしこの館から出火の酒田大火が起こる

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しかし、当時の少年や

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少女達は懐かしく思い出を語る

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