2018年作品、ネメシュ・ラースロー監督、ユリ・ヤカブ ヴラド・イヴァノフ モーニカ・バルシャイ出演。
1913年、オーストリア=ハンガリー帝国が栄華を極めていたころ、ヨーロッパの中心であるブダペストのレイター帽子店で働くことを夢見て、イリス(ユリ・ヤカブ)が店を訪れる。 始め彼女は、お客だと思われ、いろんな帽子をあてがわれるが、求人を見てきたというと、手のひらを返した態度をされ、責任者のところに連れて行かれる。
オーナーのブリル(ヴラド・イヴァノフ)は、求人はもう終わっていると言うが、彼女がここは自分が2歳のときに亡くなった両親が遺した高級帽子店だったというと、現在のオーナーである彼は、突然現れた彼女を歓迎することはなく追い返す。 せめて一晩泊まって行けと言われるが、地力でホテルを捜すと言っていったん外に出る。
しかし彷徨った後にやはり泊まれる所はなく、店に戻ってくる。 そして通された部屋は、しばらく誰も使っていなかったところだった。
そしてその日の夜に、不審な男が侵入してくる。 驚いた彼女だったが、叫ぶと男は逃げていった。
そんなこともあり、彼女は旅費を貰い、今までいた場所に帰らされるイリスだったが、その列車には乗らずまた店に戻っていく。 店は華やかなパーティーが行われている日で、場違いな彼女の出現にばつが悪くなったブリルは、とっさに彼女を前オーナーの娘で招待をしたと言って言いつくろうのだった。
そして彼女はここにいることとなるのだが。
ここは、オーストリア皇太子も訪れる華やかで憧れの場所に見えた帽子店だったが、ここには何か画された秘密があった。 そして彼女は兄がいることを知る。 そして彼女はは秘めて通された部屋は、兄がいた部屋だったと言う事がわかってくるのだった。
不審な侵入者は、彼女の兄が戻ってきたと勘違いをしたのか?
そして彼女はここでの真実を知っていくのだった・・・
ミステリアスで、独特なタッチの作品でした。
主演はユリ・ヤカブ、表記ではヤカブ・ユーリともされるようですが。 監督の前作にも出演していました。 ハンガリー出身の女優さんですね。
物語は、オーストリア=ハンガリー帝国が全盛のころのお話です。 高級帽子店に一人の女性が現れ、前オーナーの娘だったことで、ここで働きたいと言い出します。もちろん本当かどうかはわかりませんが、ブリルは前オーナー婦人にそっくりなので、信じますが、雇えないと言って追い返そうとします。
でも彼女はここで働く事が夢だったと言って、ここに何とか居座ろうとするんですね。
そしてどうにかここにいること許されるんですが、それはこの店の謎と、彼女に兄がいる事がわかってきます。
今作は、やはり監督の前作とタッチが似ていますね。 前作をみていると、この作品がみやすいと言うか、監督の作り方が理解できて、見れますが、初めてだとちょっと逆に見づらいかもしれませんね。
そして、長回しが多く、謎めいた感じで、見ているほうに読み取らせる部分が多い作りは前作と同じ感じでした。 兄の存在が、なかなかミステリアスで最後まで引っ張られます。
イリスは
高級帽子店にやってきて
ここの前オーナーの娘と言い、ブリルは動揺する
しかしなにか回りはよそよそしい
しかし兄の存在がいるのではという事が