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京城学校:消えた少女たち

2015年作品、イ・ヘヨン監督、パク・ボヨン オム・ジウォン パク・ソダム コン・イェジ出演。

1938年、韓国は日本による併合時代。
ソウル郊外の山中にある全寮制の療養学校では、身体の弱い少女達が暮らしていた。 ある日、また1人の少女が母親らしき人物に連れられてやってきた。 彼女の名前はジュラン(パク・ボヨン)と言い、肺結核を患っている。
校長のカトウサナエ(オム・ジウォン)という女性と挨拶を済ませると、ジュランは 「静子」 と名付けられ生徒が暮らしている大部屋へ案内された。 そこは無機質におかれたベッドと棚だけで、必要最低限のものしか無い。
ジュランは私物を始末するよう言われ抵抗すると、係の教員に 「指導!」 と言って頬を叩かれた。 部屋にいると現れたのが級長のヨンドク(パク・ソダム)、日本名はカズエと言った。 ここでは韓国名の他に日本名をもらい、日本語も交えて生活しているようである。
学校の授業に参加したジュランは、そこでキヒラ(チュ・ボビ)という少女に自己紹介する。 彼女達は朝鮮半島が書かれた布に桜の花を刺繍していた。 出来上がった布は日本に送られ、優秀な学校から日本への留学が許されるというのだ。
夜には教員が回り日本語で点呼を取る。 まだ日本語が言えないジュランは呆然としているが、ヨンドクが代わりに言ってくれた。 そして大きなあめ玉のような赤い薬が全員に配られ、飲まされるのだった。 これは免疫強化のためのものだと言う。
転校して間もないジュランは、同級生から嫌がらせを受けることも多かった。 元々身体の弱い静子は体育の時間も身体がしんどく、サナエから体育の時間の前に点滴を打つように言われた。 それは病気療養のためのもので身体が元気になり、体育にも元気に参加出来るようになるというものだった。 ジュランは言われた通りに、毎回点滴を受けるようになった。
点滴の帰りキヒラと顔を合わせたジュランは、カズエとユカ(コン・イェジ)と仲の良かった静子(コ・ウォニ)という名の少女がいたことを聞いた。 カズエは仲の良かった静子がいなくなって以来、3人で行っていた秘密の地下室へ行くことは無かったがユカに内緒で静子を連れて行った。
そして 「静子」 と書かれた日記を渡し、日記をつけるように言う。この日から2人は次第に心を通わせるようになっていく。
しかし、この療養学校にはある秘密があるのだった・・・

これも日本軍が関与しているお話になっています。
監督はイ・ヘヨン、作品を見るのは初めてです。
主演はパク・ボヨン、「フィッシュマンの涙」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14631530.html でジン役をしていました。
そしてオム・ジウォン、「MASTER/マスター」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15297372.html が近作ですね。

物語は、大戦中、これから日本がアメリカと戦う前夜で、日本が韓国併合している時代です。 ソウル郊外のこの療養学校では、多くの女子生徒が集まって、薬を投与され、人によっては点滴を受けています。
ジュランはここでは日本名をつけることになっているので、“静子” と名づけられます。 しかし少し前に同じ名前の女の子がいたようで、今はいなくなってしまいました。 そこで級長のヨンドク、日本名:カズエと仲良くなります。 彼女は運動神経が良く、体を鍛えています。 さらに、ユカがライバルで、二人は競い合っています。
ここで成績がいいと、日本に留学させてくれる、二人はそれを目指しているんですね。 しかしジュランはある日突然、結核が治り、急に抜群の運動成績をするようになるんですね。 薬が効いたでは納まらない目覚しい変化でした。

今作は、ちょっと日本をディスっているお話ですね。 戦争中の日本が大陸で行ったと言われている人体実験に引っ掛けているのかもしれませんね。
カタコトの日本語が飛び交う作品ですが、日本人が誰なのかが不明です。 ホラーだと思って見たんですが、それよりも、ちょっとしたSF,であり、ミステリーでしたね。

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ジュランは静子と名づけられる

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サナエがここの校長

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ここでは体力をつけるのも目的だった

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ヨンドクと仲良くなった

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そして秘密の場所も

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しかしこの学校には秘密があった

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