anttiorbの映画、映像の世界

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ねことじいちゃん


カモメの鳴く声と何の音を聴きながら、青く広い空とともに島。 港では、多くの猫が戯れる。 防波堤を走る猫や桜の木を登る猫、そして水仙畑を駆けていく猫も見られる。
茶トラの猫が座っている赤いポストの道を通り過ぎると、木造平屋の一戸建ての田舎の家が建っている。
表札に 「春山大吉」 と書かれた表札の家の中、布団から目覚めたじいちゃんこと大吉(立川志の輔)は、掛け布団の上にキジトラの丸々とした猫が乗っていることを確かめる。
「タマや、おはよう」 大吉がテーブルに朝食のほうれん草のおひたしを置いていると、タマがそっと手を出す。 「すぐに散歩に行くから待って」 と大吉はタマに話しかけ、亡くなった妻よしえ(田中裕子)の仏壇に手を合わす。
大吉が歩く後ろからタマが付いていく。 通学路で子ども達に出会い 「先生おはようございます」 と声を掛けられる大吉は、地元の学校の校長先生を勤め上げ、今は悠々自適に暮らしていた。
港に行くと、たくさんの魚に猫たちが戯れて集まっている。 幼馴染の巌(小林薫)に「今日は釣れたんか?」 と大吉が聞くと、巌は満足そうにクーラーボックスの中の魚を見せる。 通りかかった診療所の若先生(柄佑)が 「魚は随分慣れたんですが、目が合うのが怖くて」 と言いながら自転車で去っていく。
新しい建物の工事が始まっている傍で 「コンビニやったらいいのに」 「建つわけないわ!」 とトメ(小林トシ江)とたみこ(田根楽子)がいつもの喧嘩をしている。 「もう喧嘩やめましょ」 と仲裁に入るサチ(銀粉蝶)は、三毛猫のミーちゃんを抱いていた。 タマがポストの道を通り港を過ぎ、家の塀を歩き門の上を見上げると、そこにミーちゃんの姿が見え、ミーちゃんはタマが近付くとスッと逃げた。
ある日、あの建物がカフェとしてオープンしたと聞き、島の人たちがカフェの前で集まっていた。 「こんな老人たちばっかりの島でカフェなんて」 と大吉たちが話していると、一人の女性 「ぜひ入ってください」 とが声を掛けた。
巌が 「クリームソーダーあるか?」 と恥ずかしそうに聞いて入る。 大吉たちは海を見ながらクリームソーダーを味わう。窓際には、タマとミーちゃんの寛ぐ姿もありました。
東京から来た美しい美智子(柴咲コウ)の人柄に惹かれ、大吉たちはそのお洒落なカフェに集うようになるのだった・・・

これは何とか見たかった作品でした。
監督は岩合光昭、「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15205071.html を見ていますが、あの作品は岩合光昭の番組の映画化、彼を追った作品でした。
主演は立川志の輔、俳優としての出演作は 「人生の約束」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13811795.html ですね。
そして柴崎コウ、「青天の霹靂」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11642003.html ではいい役でした。

物語は、自然いっぱいの島、そしてここには多くの猫が住み着いている島でした。 そこに妻を亡くし、一人とタマという猫と住んでいる春吉。 しかしここにはそんな老人がいっぱいいます。 子供たちはどんどん島から出て行きますが、そんな残された老人達が助け合い、喧嘩をしながら生きています。
そして大事なパートナーが猫達なんですね。

今作は、さすがに岩合監督、猫の自然な姿がしっかりカメラに描かれています。 可愛さを追及するという感じではなく、自然に人間と溶け込んでいる姿をしっかりと映像に残していますね。
人間に寄り添う猫たち、そんな姿を味わうには良い作品ですね。

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いつものように大吉の上で寝るタマ

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そして散歩

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そして巌と落ち合う

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そして何かが建てられる

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彼女が開いたカフェだった

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亡き妻の料理は上手く

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彼女のレシピ本の続きを書くことにする大吉

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