anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

九月の恋と出会うまで

2019年作品、山本透監督、高橋一生 川口春奈 浜野謙太 中村優子出演。

そこは芸術を愛する人たちが集まるマンション 「アビタシオン・ゴトー」。 写真が趣味の北村志織(川口春奈)は、このマンションに越してきたばかり、中庭から、チェロの音色が聞こえてきた。
誘われるように庭に出てみると、マンションの住人たちを前に、やはり同じマンションの住人・倉(浜野謙太)がチェロを演奏していた。 自己紹介をし合う住人たち。 このマンションのオーナー権藤は 「人が部屋を選ぶんじゃない。 部屋が人を選ぶんだ」 と言う。 どこか不思議なマンションのようだった。
そこへ通りかかったのは、志織のお隣さん・平野進(高橋一生)だった。 簡単な挨拶をしてそそくさと自分の部屋に戻る平野。 「彼は何者なんですか」 と聞く倉に、オーナー(ミッキー・カーチス)は一言 「たまご」 と答える。 平野は小説家を目指す、小説家のたまごだった。
PM9:00、志織は部屋で音楽を聞きながら過ごしていた。 突然、音が消え光がゆがむ。 「もしもし、北村志織さんですか」 どこからか声が聞こえてくる。 驚く志織の反応をよそに 「奇跡だ!そちらは今、何年ですか?間に合った」 と興奮している様子の声の主だった。
今は2018年9月14日です。 「こちらは2019年一年後の未来です。 私は隣の平野です。 助けて下さい」 声は、志織の部屋のエアコンの穴から聞こえてきた。 しかし、彼の声とはちょっと違う気もする。
とても信じられない志織に、未来の平野はこれから起こる出来事を予知してみせる。そして 「現在の平野を尾行して写真を撮って欲しい」 と志織にお願いをしてくる。未来の自分が、今の自分を尾行してほしいなんて突飛なお願いに、志織は戸惑いながらも言われた通りにするのだった。
現在の平野は、普通のサラリーマンのようで、仕事をして、コンビニに寄って、マンションに帰る。 パーマっ気のある髪は寝ぐせが付き、大きなパフェを照れ臭そうに頬張っていた。
PM9:00、エアコンの穴から聞こえる声に、その日の平野の様子を報告することが志織の日課になりつつあった。
9月27日。 その日は一日中、平野を尾行して下さいとお願いされる志織。 平野が気になる志織は、その日熱があるにも関わらず出かける。 PM3:00、街で平野を尾行していた志織に、いつもはPM9:00に起こる現象が起こる。 周りの光がゆがみ、時間が止まる感覚だった。
その後、平野を見失った志織は自宅に帰るが、部屋は空き巣に入られ、荒らされていた。 その日はPM9:00になっても未来の平野の声は聞こえなかった・・・

これは結構期待していた作品でした。
監督は山本透、「猫なんかよんでもこない。」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14898085.html を記事にしています。 今作はいい作品だったと思います。
主演は高橋一生、「億男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15735955.html に重要なキーマンとして出演していました。 売れっ子の彼は今年も出演作が続くようです。
そしてヒロインは川口春奈、「一週間フレンズ。」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15843507.html ではちょっとある特殊な状況の女子高校生でした。 今作はOL役でした。
もう一人川栄梨奈、「恋のしずく」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15731937.html で初主演をしましたが、脇役としての存在感は今作でもありました。

物語はちょっとしたファンタジーですね。 芸術家しか入れないアパートに、写真が趣味ということで入居が許された志織、いきなりチェロの演奏にうっとりしますが、みんなの輪に入らない変人が平野でした。
しかし部屋のエアコンの穴から聞えてきた声は、平野と名乗りますが、隣の部屋からは離れているので聞こえるわけがない。 そして1年後の未来からといわれなおさら信用は出来ませんでした。 しかし、彼のいう未来に起こることはことごとく当たり、信じざるを得なくなりました。
声の主はあるお願いの為にコンタクトを取って来ました。 それは、いまの自分を尾行してほしいということでした。 そして彼女は引き受けますが、だんだんと平野のことを知って行きます。 でもある日とんでもない事件が起き、それを境に声は消えてしまいます。

今作は、ラブストーリーが基本ですが、声の主がいったい誰なのかが面白いですね。 そしてその声のことを知った今の平野があっさり信じる、小説家の卵だったことが、彼に信じる下地がありました。 そして、まずはその声の主を見つけることに彼女を手伝い始めます。
これはラストが実にいいですね。 こういう話はハッピーエンドでないといけません。

イメージ 1
写真が趣味の志織

イメージ 2
チェロの音に誘われ

イメージ 3
ここのオーナー

イメージ 4
職場の後輩の香穂

イメージ 5
不思議な声に導かれ

イメージ 6
尾行して写真を

イメージ 7
そして今の平野に相談する

イメージ 8