anttiorbの映画、映像の世界

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ハローグッバイ

2016年作品、菊地健雄監督、萩原みのり 久保田紗友 渡辺シュンスケ 渡辺真起子出演。

高校ニ年生の夏。 はづき(萩原みのり)と葵(久保田紗友)は、同じクラスにいながらも友達ではない正反対の二人だった。 「いつでも相談のるからね」 「うちら味方だし」 そんな言葉が飛び交う友達グループにいて、クラスでも目立つ存在のはづきと、それとは対照的にいつも一人ぼっちで、はづきたちに厄介事を頼まれては断れずにいる優等生の葵。
そんな二人には、それぞれ誰にも言えない秘密がある。 はづきは元カレとの子供ができてしまったかもしれないことを一人悩み、葵は忙しくて家庭を顧みない両親への寂しさを紛らわす為に万引きを繰り返していた。
ある日の学校帰り、葵は一人の認知症のおばあさん(もたいまさこ)とぶつかってしまう。 そこを偶然通りがかったはづき。 二人は道に迷ったおばあさんを家に一緒に送り届けることに。 やがて、世代を越えた不思議な 「友達」 関係が始まる。
懐かしそうに、あるメロディーを口ずさむおばあさんが、想いを伝えられなかった初恋の人へしたためたラブレターを大切に持っていることをはづきと葵は知る。
二人はそのラブレターを渡すため、おばあさんの初恋の人を一緒に探そうと決心する…

これはなかなか面白い作品でした。 微妙な女子高校生の距離感がわかりますね。
監督は菊地健雄、「望郷」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15148079.html という作品を記事にしていますが、なかなか面白いお話でした。
主演は萩原みのり、「一礼して、キス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15246844.html に出演していました。
そして久保田紗友、「疾風ロンド」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14588717.html が出演作です。

物語は、悩みを持った二人の女子高校生のお話です。 はづきは一応グループに属していますが、なんか薄い付き合いだという事が感じられます。 そして彼女は、今は別れた元彼と関係をしていて、妊娠したのでは? と悩んでいます。
そして葵のほうは、クラス委員で、優等生。 しかし誰ともつるまないで、いじめを受けることもあまりないようです。 しかし精神的には受けているような。
そんな葵が、痴呆の老婆と出会います。 そこに通りかかったのがはづきでした。 はじめは係わり合いになりたくはなかったはづきでしたが、彼女が持っていた通帳を見て、急に世話を焼き始めます。
そしてクラスでは付き合わない二人が、この老婆と二人で、彼女がやりたいことをさせようと奮闘を始めます。

今作は、二人の間のちょっと変わった友情が感じられますが、冷静に見ると、利害が一致しただけとも見えるんですね。 でも老婆の願いをかなえようとしているときは、絆のようなものを感じるんですね。
悩みを抱えた二人が、外に対して向かおうとする時は、現実の悩みから開放されている、しかしそれが終わると、また元に戻ってしまう、そんな空虚感も感じるラストにも見えましたが。

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妊娠に悩むはづき

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そしてたった一人の葵

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二人は

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このおばあさんと出会う

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葵ははづきにおばあさんの望みをかなえるのを手伝ってほしいという

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そしてある男性を見つけようと奔走する

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