anttiorbの映画、映像の世界

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夕凪の街 桜の国2018

2018年作品、熊野律時演出、平成:常盤貴子 橋爪功 平祐奈、昭和:川栄李奈 キムラ緑子 工藤阿須加 小芝風花 浅利陽介出演。

出版社で編集者として働く石川七波(常盤貴子):46歳。 悩みの種は編集部のリストラと、認知症の疑いのある79歳の父親・旭(橋爪功)。 ある日、行き先も言わず家を出て行った旭を追いかけていると、いつもかわいがっている姪の風子(平祐奈):17歳も合流。 どうやら家出をしてきたらしい。
旭の行き先は広島。 風子と一緒に尾行する七波。 旭がある人の足跡を尋ねていることに気づく。 そのある人とは、原爆によって亡くなった旭の姉。 七波の伯母にあたる人物だった。
その、伯母の名は平野皆実(川栄李奈)。 13歳のとき広島で被爆したが、昭和30年、23歳になるまで広島で暮らしていた。 心の傷に悩みながらも、職場で出会った青年と恋に落ち、小さな一歩を踏み出しかけたとき、忘れかけていた “原爆” が再び皆実を襲う。
皆実の弟・旭と七波と風子の広島への旅は、それから63年後の平成30年夏。 この不思議な旅の中で、これまで明かされていなかった様々なドラマが明らかになっていく・・・

映画版は昔見ましたが、このドラマをみたんで、しばらく時間をあけて再見することにします。
平成パートの主演は常盤貴子、映画としての近作は、「だれかの木琴」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15485221.html ですね。
そして昭和パートは川栄李奈、近作は「センセイ君主」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15630905.html です。

この作品は、こうの史代さんが、世に知られた作品ですね。 私も彼女の作品はここからでした。 しかし、「ぴっぴら帳(ノート)」 「こっこさん」 「長い道」 「さんさん録」「街角花だより」 まではしっかり読んでいます。
これは原爆の惨状をストレートに描いた作品ではないんですよね。 ただその後に来る原爆病、そして被爆という重すぎる十字架を背負った広島の人たちを通して、やはり悲しい物語になってもいます。 でも彼女の作品は悲しさだけではないんですよね。
この世界の片隅に」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14559050.html でも感じましたが、どんな境遇でも生きることに対して、強い意思を感じますし、そういう強い気持ちが見えるときは何か楽しいんですね。
あの、川っぺりの長屋、何か逞しさを感じます。 でも皆実が死ぬ時に発した強烈な言葉、アメリカ人全員に聞かせたい言葉でした。

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父を追ってきた娘と孫

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昭和30年、23歳になった皆実

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打越とほのかな愛が

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母との二人暮らし

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皆実が亡くなった後、弟の旭が広島に来る

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