anttiorbの映画、映像の世界

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フィラデルフィア


裁判で争う二人の弁護士、腕のいい弁護士の争いは白熱したものになった。
フィラデルフィアの一流法律会社に務めるアンドリュー・ベケットトム・ハンクス)は、ある日突然エイズと宣告され、ウィラー社長(ジェイソン・ロバーズ)に解雇される。 不当な差別に怒ったベケットは、損害賠償と地位の保全を求めて訴訟を決意。 だが、次々と弁護を断わられた彼は、以前敵同士として渡り合ったやり手の弁護士ジョー・ミラー(デンゼル・ワシントン)を訪ねる。 ミラーはエイズに対して、抜きがたい恐怖を感じていた。
ミラーは、エイズと言うのは恐ろしい死の病ということしか知らず、ベケットの触った物さえ嫌悪する。 そしてすぐに患者と接触したので医師のところを訪ねるほどだった。 しかし、血液検査をしようといわれ、さすがに彼はその必要がないこと、そして自分の差別感情に気がつくのだった。
しばらくして、ベケットと再会するミラー。 結局彼に弁護士はつかず、自分が弁護をするという。 そんな彼の姿に、世間の冷たい視線に対しても毅然と対処し、熱心に資料を漁る姿に、ミラーの心は動かされる。
ミラーは弁護を引き受け、母のサラ(ジョアン・ウッドワード)をはじめ、ベケットの肉親たちは彼に熱い支援を約束する。 解雇から7カ月後、〈自由と兄弟愛の街〉フィラデルフィアで注目の裁判が開廷した。 ミラーは解雇が明らかな法律違反だと主張したが、対する会社側の主任弁護士ベリンダ(メアリー・スティーンバージェン)は、彼の弁護士としての不適格性を激しく突く。
予断を許さぬ裁断の行方と並行して、ベケットの症状は次第に悪化していく・・・

時代を感じさせる作品でしたが、当時としては大きな問題を扱っていますね。
監督はジョナサン・デミ、2017年に亡くなりましたが、多くの秀作を残して監督ですね。 2015年の 「幸せをつかむ歌」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14153013.html がスクリーン最終作のようですね。
そして、デンゼル・ワシントン、「イコライザー2」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15714267.html という新シリーズが好調ですね。

物語は、エイズを発症した有能弁護士のお話です。 フィラデルフィアの一流弁護士事務所の所属のベケット。 彼が任せられる案件は難しいものが多いんですが、多少型破りでもしっかり勝ち取っていきます。
しかしある案件で、資料が紛失する事件が起きます。 自分の体調の変化で検査を受けているときで、資料はぎりぎりで見つかったのでしたが、その後会社の幹部連から呼ばれ、エイズを隠していたとし、仕事に支障が出たということで解雇されてしまうんですね。
何かわざとそう追い込まれていった、これは計画的な不当解雇ではないか? 彼は会社を訴える決意をしますが、エイズを発症した彼の弁護を受ける弁護士はいませんでした。 それは以前争ったミラーも同じような態度で断ります。 しかしやつれながら、資料をあさっているベケットの姿を見て、ミラーは決断しますが。

この作品、当時のエイズに対する世間の考え方が色濃く描かれていますね。 まだエイズと言う病気の認識が薄かった時代。 もちろん発症すると、死の病でしたが、どうして感染するかがまだ浸透していなかった時代。
さらに今で言うLGBT差別も色濃い時代でした。 でもあの時代、しっかり学んでいない人間ばかりで、エイズ患者の裁判に付き合う弁護士がいたかどうかも、なかなか厳しかったかもしれません。 トム・ハンクスの名演がみれる作品でした。

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陰謀のようなやり方で彼は解雇される

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そして彼は会社を訴える

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はじめは断った弁護だったが引き受ける

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しかしそのために彼はゲイだと間違われる

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しかし彼はどんどんやつれていく

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