上祐史浩広報部長をはじめオウム幹部が次々と逮捕され、オウム関連裁判、宗教法人法による解散命令、破産宣告、青山本部立ち退き、上九一色村施設の解体、そして、破壊活動防止法適用の是非に関する国民的議論が巻き起こっていた時期に、一連の騒動をオウムの内側から記録した問題作・・・
今年はオウムのひとつの区切りの年です。 死刑を求刑されたオウム真理教の幹部たちが死刑が執行された年になりました。 来年天皇が交代するから、その前に決着をつけたかった司法、政府の方針なのは、誰しもが感じられる事。 こんなに大量の死刑執行は前代未聞だった気もします。
じゃあ、オウム真理教の事件とはいったいなんだったのか?
今作はドキュメンタリーで、教祖の麻原が逮捕され、多くの殺人に加わった幹部が逮捕された後の、残った教団に密着した作品となっているんですね。 特に中心に描かれているのは広報部副部長の荒木氏、もちろんもう一連のオウムの犯罪は暴かれているんで、世間の風当たりはきついですし、残った施設での地域住民は、彼らにいて欲しくない。 一日での早く出て行って欲しい、いや消えて欲しいところです。
また警察も、絶えず幹部には尾行がついているので、なにかあったらすぐに逮捕にもって行きたい、そんな考えが透けて見えます。
監督は森達也、「FAKE」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15057847.html が近年ヒットしましたし、「メチャ怖」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?m=lc&sv=%A4%E1%A4%C1%A4%E3%C9%DD&sk=0 では心霊会議というシーンに参加しています。
私は著作も読んだことがありますが、作家としても面白いんですよね。
幹部達がいなくなり彼にスポットを当てる
警察はちょっとの隙に逮捕しようとする
ソフトな感じを受ける荒木氏