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大停電の夜に

2005年作品、源孝志監督、豊川悦司田口トモロヲ原田知世出演。

イルミネーションに彩られた東京のクリスマス・イヴ。 そのとき突然街から光が消え、東京がかつてない暗闇に沈んだ。
ラジオでは、緊急ニュースを伝えるアナウンサーの声が流れる 「12月24日午後5時過ぎ、首都圏全域が大規模な停電に見舞われました」。
見ず知らずの麻衣子(香椎由宇 を心配し、病院の屋上にやって来た天体マニアの少年・翔太(本郷奏多 。 生意気な麻衣子の要求でふたりは病院から抜け出し、自転車に乗って走り出す。
エレベーターでは、中国人のホテル研修生の冬冬(阿部力)と、上司との不倫中関係に悩むOL・美寿々(井川遥)が閉じ込められてしまう。 四角い空間の中でとりとめもなく会話をしているうちに、いつしか客とホテルマンの間に奇妙な友情が芽生え、互いの恋について語り 始める。
真暗な部屋でひとり夫の帰りを待つ主婦・静江(原田知世)。 そこへ、夫の遼太郎(田口トモロヲ)が帰ってくる。 向き合うことの少なかった夫婦が、食卓のキャンドルに灯をともす。 実は、静江は離婚を考えていた。
地下鉄に閉じ込められた元ヤクザの銀次(吉川晃司)は、妊婦の礼子(寺島しのぶ)の陣痛に遭遇する。 いっこうに電車は動きそうになく、礼子の陣痛はいよいよ激しくなってくる。 銀次は礼子を救うため、彼女を背負って地下鉄から脱出しようとする。
数十年連れ添った夫に、「ある秘密」 を隠している小夜子(淡島千景。 クリスマス・イヴに夫・義一(宇津井健)に告白するが、妻の 「秘密」 に衝撃を受けた義一は家を飛び出し、暗闇の街をさまよう。 
そして、人気のバーのマスター木戸(豊川悦司)のもとに、キャンドルショップの店主・のぞみ(田畑智子)が売れ残りのろうそくを抱えてやってくる。 初めて言葉を交わすふたりの間に、暖かな交流が生まれる。 やがて木戸は、忘れられない恋のことを語り始める。
その頃、真っ暗な保育園では、幼い仁矢がクリスマスの贈り物を待っていた。 年齢も境遇も性格もちがう12人の男女は、停電により向かい合った相手に、真実を語りだす・・・

これはクリスマス作品なんですね。 元ネタは、実際に起こったニューヨークで発生した大停電(2003年北アメリカ大停電)を扱ったドキュメンタリー 『ニューヨーク大停電の夜に』 で、この作品を構成した源孝志が監督を務めて、自ら脚本参加しているんですね。
クリスマスの多くの群像劇は、近年邦画でも洋画でも製作されていますが、人気のある作品としては 「ラブ・アクチュアリー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10833775.html なんかは12人という設定も一緒ですね。 邦画では近年作品としては 「すべては君に逢えたから」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10668622.html がそうだと思いますが。
こういう作品は、各登場人物が、一見何の関係もなさそうな感じなんですが、ところどころ繋がってくるという、因果のような設定なんですね。 そこらあたりが、上手く繋がっていて、ハートフルになっていると、寒いクリスマスの時期に見て心温まりますね。
大停電の日、ここだけ明るい店ってなんでしょう? そんな感じの作品でした。

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めったに二人で食事をしていない夫婦がこの日

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産気づいた女性とヤクザの男

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今日で店じまいをしようとしていた男

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そこにただ1件明るい店が

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キャンドルに惹かれ集まりだす人たち

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