五年の刑を終って娑婆に出た老ギャングのシャルル(ジャン・ギャバン)は足を洗ってくれと縋る妻ジャネット(ヴィヴィアーヌ・ロマンス)をふりすてて、昔の仲間マリオ(Henri Virlogeux)を訪ねた。 マリオはある計画をうち明けた。 カンヌのパルム・ビーチにあるカジノの賭金をごっそり頂こうという大仕事だ。
相棒が必要なので刑務所で目をつけていたフランシス(アラン・ドロン)と彼の義兄ルイ(モーリス・ビロー)を仲間に入れた。 賭金がどのように金庫に運ばれるのかをたしかめると、シャルルは現場での仕事の段取りをつけた。 各自の役割がきまった。決行の夜、フランシスは空気穴を通ってエレベーターの屋根にかじりついた。 金勘定に気をとられている会計係とカジノの支配人の前に飛びおりた覆面のフランシスの手にマシンガンがあった。 彼は会計係から、鍵を奪ってシャルルを表から入れた。
札束を鞄に詰めると、シャルルとフランシスは、ルイの運転するロールス・ロイスを飛ばした。 金は借りた脱衣所にかくした。 警察が乗り出したころ、シャルルとフランシスは何食わぬ顔で別なホテルに納まっていた。 完全犯罪は成功したのだ。
しかし朝食をとりながら、眺めていた新聞のある記事と写真が一瞬シャルルの眼を釘づけにした。 無表情な彼の顔に、かすかな動揺が起った・・・
ちょっと昔の犯罪映画ですね。
監督はアンリ・ヴェルヌイユ、作品を見るのは初めての監督です。
主演はジャン・ギャバン、今後は彼の出演作を記事にしていく機会もあるだろうと思います。
そしてアラン・ドロン、私が記事にしているのは 「冒険者たち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14367205.html 「世にも怪奇な物語」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14397887.html ですね。 後者はオムニバス短編集でした。
物語は、刑を終えたギャングが、もう一仕事をしようと野心を燃やすお話です。 しかし一人では不可能な大きな仕事、そのために仲間を募ります。 そして目をつけたのが若いフランシスでした。 もう一人は身内のルイ、3人で決行することになります。
近年の作品とは違い、ゆったりとしたテンポで、アラン・ドロン演じるフランシスが決めるまでには時間をかけて描いていますね。
見せ場はラストですね。 完全犯罪は成功したんですが、思わぬことになっていく、そんなシーンが犯罪映画ですね。
シャルルは再び仕事をする事を決め
陣容が揃う
そして下調べを
そして・・・