ウェディングプランナーとして30年間、数えきれない結婚式をプロデュースしてきたマックス(ジャン=ピエール・バクリ)。 彼は新婚の二人のムチャな要求に微笑みながら上手くあしらっている。
そんな彼は、近頃 “引退” の二文字が頭をよぎっているが、彼が抱えている仕事は、ピエール(バンジャマン・ラヴェルネ)とヘレナ(ジュディット・シュムラ)というカップルからの依頼で、17世紀の城を舞台にした豪華絢爛な結婚式だった。
舞台は、かつてルイ13世が所有していたパリ郊外にあるフォンテーヌブローの近くのクランス城。 ウェイターやキッチンスタッフを雇い、カメラマンやオーケストラもきちんとブッキング。 会場を彩る花やスタッフの衣裳、出席者の席順など、細かな演出も完璧にセッティングし、マックスはいつも通り式を成功させるための準備を整えていた。
しかし会場についてみると、いきなり彼が期待している女性スタッフ・アデル(アイ・アイダラ)と、急遽今日の音楽、歌を担当することになったジェームズ(ジル・ルルーシュ)が大喧嘩をしていた。 不吉な予感が走るマックス。 そしてマックスのそんな努力も虚しく、迎えた結婚式当日、全てがことごとく大失敗。 シワシワなシャツにおかしなヒゲのウェイター、新婦を口説き始めるスタッフ、ワンマンショー気取りのオーケストラ。
その上、カメラマンの幼馴染のギイ(ジャン=ポール・ルーヴ)はお喋りとつまみ食いを繰り返し、感動的になるはずだった式は、マックスの完璧なプランとは正反対の大惨事と化してしまう・・・
フランスならではのドタバタコメディ、しかしこれがなんとも面白いんですね。
監督はオリビエ・ナカシュ エリック・トレダノの共同監督、もちろん二人といえば 「最強のふたり」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7542617.html ですよね。
主演はジャン=ピエール・バクリ、彼を見るのは初めてでしょう。 しかし出演作は多く、今後はもっと見ることでしょう。
そしてジェームズ役でジル・ルルーシュ、「友よ、さらばと言おう」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13991191.html という作品に主要な役で出演、今作とは全く違うテイストです。
物語は豪華な結婚式、パーティーがどんどん壊れていく作品です。 高飛車で見えはり、そして何より目立ちたがりで、スピーチを3時間するほどの新郎、もちろんそんな見栄っ張りの式が普通でも上手く進行させるのは至難の技、そしてつぎはぎだらけのスタッフ、もう大失敗の予感が初めからぷんぷんしています(^^)
そして予想どおりのほころびが出てきますが、それでも何とか補いつつラストに突入していくんですが。
でもこの二人の監督、ドタバタの笑いでは終わらせません。 しっかりと最後は締めてくれるんですね。 後味はなかなかいいですよ。