anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

パパはわるものチャンピオン


大村孝志(棚橋弘至)は、かつて人気レスラーだった。 父兄参観日にも、遠征帰りで遅れてしまった。 彼はライオンプロレスのエースであり、彼のフィニッシュはフライハイ、コーナーのトップから華麗にダイブするのだが、その技によって大怪我を追い、第一線から降りざるを得なくなっていた。 怪我さえ治れば、再びエース戦線に復活する、彼はそう思っていた。
しかし、今の大村は悪役覆面レスラー・ゴキブリマスクとして、パートナーのギンバエマスク(田口隆祐)とヒールコンビでファンのブーイングを受けているのだった。 孝志と妻の詩織(木村佳乃)は、息子・祥太(寺田心)が大きくなったら父親の仕事を教えてあげると約束していたが、ある日、学校で将来の夢を絵に書くという宿題が出たとき、祥太はクラスの仲間から、父の職業を知らないのは自分だけということに気がついた。
父や母に聞いてもまだ早いといわれてしまう。 そしてある日、父が車で仕事にいく時に、こっそり車に隠れていて、ついたそこは試合会場だった。 始めてきたプロレス会場、そこにプロレスが大好きなクラスメート・平野マナ(根本真陽)は父の大輔(淵上泰史)が観戦に来ていた。
彼女は今のエース・ドラゴンジョージ(オカダ・カズチカ)の大ファンで、祥太も彼のファンだと思い込んで一緒に観戦することになった。 しかしゴキブリマスクがでてきた時、一緒にしたポーズからそれが父だということがわかってしまう。
みんなから嫌われているゴキブリマスクが父だとわかってショックを受けてしまう祥太、次の日学校で、友達から父の職業がわかったかと聞かれ、祥太はうっかりプロレスラーといってしまい、なんとドラゴンジョージが父だと回りから思われてしまう。
一方、熱狂的なプ女子の大場ミチコ(仲里依紗)はキリン出版に勤めていて、なんとかZ1グランプリのプロレス特集を組もうと考えていた。
彼女はヒールの役目を理解していて、怪我人が出たことで、ゴキブリマスクが参加できることになり、彼の特集を編集長(大泉洋)に進言していた・・・

幼児の頃からのプロレスファンの自分としては、やっと日本のプロレスをしっかり描いた映画ができたことは喜ばしいことです。
監督は藤村享平、2011年の “若手映画作家育成プロジェクト” 作品 「逆転のシンデレラ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13447321.html を見ていますが、その後の作品は未見です。 初めて劇場公開長編を見ました。
主演は棚橋弘至、プロレスファンなら知っていますし、最近は一般の人にも日本人レスラーの中でも有名かもしれませんね。
そして奥様役で木村佳乃、映画近作は 「嫌な女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14268507.html なかなか彼女は女優としては上手いですね。 苦労をしているヒールレスラーの妻を、そしてプロレスという職業をよく理解している妻をしっかり演じてくれていました。
息子の祥太役は寺田心、「トワイライト ささらさや」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12364938.html に出演しています。

物語は元エースレスラーが、正体を隠し、(モロにバレバレですが)覆面をかぶりヒールを演じているお話。 まあよくある話なんですが、息子には自分の職業を隠しているのがちょっと問題ですね。 しかし、プロレスのヒールというのは、まだ理解しづらいかもしれません。
まずはプロレスを好きになり、ベビーフェイスに惹かれ、いつしかヒールレスラーに魅力を感じてから出ないと(^^)
しかし祥太は、父の職業がわからなかったので、いきなりのヒールレスラーに対する理解が不能状態になってしまいます。 そして好きな女の子が、軽蔑をしているのが父なんて、いたたまれなく嘘をついてしまう祥太。
しかし意外に演技ができるプロレスラー発掘ができましたね。 ギンバエマスク役の田口が実にいいですね。 いろんなところで田口が良いという評価を聞いていましたが、その通りでした。
そして脚本も結構しっかりしていた。 大場ミチコ役の仲里依紗がちょっと浮いていましたが、こういう存在は今はしっかりいるということがわかります。
これはプロレスファン、それも昔から見ているファンにお勧め作品ですね。

イメージ 1
親子3人

イメージ 2
パパのお仕事ってなんだろう

イメージ 3
それはもう少し大きくなってから

イメージ 4
母も教えてはくれない

イメージ 5
そう彼は悪の限りを尽くすゴキブリマスク

イメージ 6