プロレス界のチャンピオン、リップ(ハルク・ホーガン)は今日もライヴァルをマットに沈める。 そんな彼の人気を我がものにしようとしたTV会社社長トム・プレル(カート・フラー)はリップを買収しようとするが相手にされず、今度は刺客を送り込むも、ことごとく失敗した。
そんな時彼の新しいマネージャーがつけられる。 美しい女性のサマンサ(ジョアン・セヴェランス)ということで、リップは少し見とれてしまう。 しかし、リップのPR担当者はハードな仕事だった。 たまにはぶつかることもあったが、強さの陰に優しさを秘めた彼にしだいに魅かれてゆく。
一方、視聴率競争に血道をあげるプレルは素人レスリングをTV中継、そこに現れたチャンピオン、ゼウス(トム・タイニー・リスター・ジュニア)とリップを対決させようともくろむ・・・
B級の極みですが、意外にいまのWWEの原点があるような作品ですね。
監督はトーマス・J・ライト、テレビを中心に活動している監督ですが、いくつかある映画のひとつですね。
主演はハルク・ホーガン、「ロッキー3」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13748339.html で役者としての才能を見出されたホーガンですが、主役の作品は 「デストロイヤー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13641853.html を記事にしています。
ヒロインはジョアン・セヴェランス、記事にした作品はまだありませんが、登場シーンは美しかったです。
物語は、プロレスの常勝チャンピオン・リップ、人気絶頂の姿を見てテレビ会社の社長・ブレルが引抜を画策するお話です。 札束攻勢で、彼を自分のテレビ局で売り出そうとしますが、あっさりと拒否され、そこでブレルは、復讐も絡んで、地下プロレスにもぶりこみ、いつ罪を見つけ、露骨なやり方を始めます。
不潔で汚い地下の世界に、腕っ節の強いレスラー達がいることから彼はあるヒントを思いつきます。 そして賞金をかけ、新たなチャンピオンを発掘しようとしますが、そこに現れたのが謎の黒人巨大レスラーでした。
今作は、単純明快なヒーロー物ですが、今見るといろんな点で時代を先取りしている感じなんですね。 喧嘩レベルですが、ルール無しの格闘の世界だったり、新団体のような設定、WWE(当時はWWF)の協力があったことでしょうが、WWEが映画に進出するヒントにさえなっていたと思わせますね。
勧善懲悪で、プロレスを見ているような作品でした。
苦戦はしても最後は勝つリップ
ブレルからの引き抜きも相手にしない
しかしゼウスを見出し
リップを挑発する
そして激突する二人