anttiorbの映画、映像の世界

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リングサイド・ストーリー

2017年作品、武正晴監督、佐藤江梨子 瑛太主演。

付き合って10年、同棲中の江ノ島カナコ(佐藤江梨子)の彼は、ヒモ同然の売れない役者・村上ヒデオ(瑛太)。 出会った頃は、舞台袖で見たヒデオは輝いていて、7年前に大河ドラマに出た時は、カンヌ映画祭に連れていってくれるとカナコは信じていた。 だが最近は、相変わらずオーディションに落ち続けて、全く仕事がないのだった。
そんなある日、カナコは勤め先の弁当工場を突然クビになってしまう。 誰か一人首を切るその一人にお鉢が回ってきてしまったのだった。 いちばん驚きあわてたのがヒデオだった。 このままではこのアパートの家賃も払えない。
自分のことのように彼女の新しい仕事を見つける中、プロレス好きだったヒデオは、武藤敬司率いるプロレス団体 「WRESTLE-1(レッスルワン)」 の広報が人員募集している事を知り、カナコの職探しをアシストする。 勝手に熱い手紙を書き送っていたのだった。
杉田新三常務(田中要次)は彼女をあっという間に採用し、ひょんなことからプロレス団体で働き始めたカナコは、慣れないながらも日々奮闘、少しずつその面白さに魅了されていく。
一方のヒデオは、マネージャーの百木(近藤芳正)が決めたエロVシネの大役さえ、渋ってなかなか首を縦に振らないのだった。 彼の栄光は、昔の大河ドラマでの演技、それを西田敏行に褒められたことが、未だに忘れられず、気に入った役のオーディションしか受けないのだった。 もちろんそれも落ち続けているのだったが。
北海道に遠征にいったとき、団体の一番人気レスラーの地元での試合で、カニの詰め合わせを貰ってきた。 しかしそれは彼女がそのレスラーとデキているのではと、嫉妬まで始めてしまう。 そしてスタッフに成りすまし、毎試合ひっそりと監視をするまでになってしまい、そしてとうとう試合の邪魔をしてしまうヒデオ。
カナコはWRESTLE-1を責任を取ってやめてしまう。 しかし彼女は紹介でK-1に改めて就職することになるのだった。 経験者なので、多少の勝手は違えども、より洗練されたK-1は、より華やかな職場だった。
しかしここでも主力選手との浮気を疑い始めるヒデオ、そしてとうとう再び事件を起こしてしまうのだった・・・

ポスターからして、ボクシングの試合をするのかな? と思っていましたが、冒頭はコテコテのプロレス作品でしたね。
監督は武正晴、「百円の恋」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13234947.html は秀作でしたね。 主演は佐藤江梨子、「口裂け女」 以来ですね映画で見るのは。
そして瑛太、近作は 「土竜の唄 香港狂騒曲」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14637788.html ですね。 どちらかというとテレビドラマ出演が最近は多いようです。
物語は弁当屋を首になったサトエリが、なぜかプロレス団体に就職、そして次にK-1に入っていくというお話ですね。 そして彼女はヒモのような村上ヒデオを養っているんですね。
俳優ということですが、無気力の一歩手前、気に入った役しかやりたがらない、もうどうしようもない売れない俳優に成り下がった男でした。
始めはわけもわからずと惑った彼女でしたが、だんだんと馴染んでいき、レスラーやスタッフに気に入られていきます。 仕事ぶりが真面目で、一生懸命なんですよね。そしてその経験が生きて、K-1でも結構重要なポジションをこなしていくんですね。
お話としてはこのあとヒデオがK-1の若きエースと戦うことになっていくんですが、この作品、作り手側の、プロレス、格闘技に対する愛情を感じます。
実際の団体も全面協力をしていますし、しっかり舞台裏、巡業、イベント、裏方を移してくれています。 リングつくりを早回しですが映してくれたのは嬉しかった。
プロレスファン、K-1ファンにもお勧めの作品です。

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ヒモ生活のヒデオと必死に彼を養うカナコ

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失業したカナコに進めた職場は

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プロレス事務所だった

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チケット売りに

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興行後の打ち上げに

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一方のヒデオは、仕事が来るが

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すっぽかしてパチンコに

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