名探偵・明智小五郎（草野康太）は、大病院の令嬢・黒木直子（間宮夕貴）から婚約者である遠藤（淵上泰史）の浮気調査を依頼される。 妻であり助手の文代（松本若菜）は明智から頼まれ、遠藤の身辺を探る。 すると、遠藤が同じ東栄館に住む女子学生・大内照子（木嶋のりこ）と肉体関係にあることがわかる。
一方、同じく東栄館の住人で、心に傷を負った青年・郷田三郎（河合龍之介）は下宿の屋根裏に忍び込み、天井の節穴から他人の生活を覗き見ることを愉しみとしていた。
ある夜、郷田は照子の部屋を覗き、遠藤に獣のように犯される照子の姿を見る。 過去に愛した女性を男に犯されたことがある郷田は、遠藤に殺意を抱く。 それは、因縁ある名探偵・明智小五郎への挑戦でもあった。
そして、世にもおぞましい惨劇が始まる…
原作はもちろん江戸川乱歩ですね。
監督は窪田将治、作品は見ていない監督ですね。 新作が限定公開されているようですが。
主演は木島のりこ、「素敵なダイナマイトスキャンダル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15435474.html でユーコ役をしていました。
物語は、屈折した4人の男女の物語です。 アパートに暮らしているのは、女子学生の大内、そしてちょっと暗い青年の郷田、もう一人の遠藤は、大学院の令嬢との婚約中で、いずれは彼女の父の病院を継ぐことになっているいわばエリートなんですね。
しかし遠藤は変な性癖があり、それを満たす相手が大内なんですね。
DVのSEXしかできない彼の、発散できるのが大内なんですが、それを郷田が屋根裏からじっと見ているんですね。 郷田は大内のことが好きなんですが、彼も一種の性癖がこれなんですね。
しかし、違和感を持っていたのが婚約者の黒木でした。 彼女は遠藤との性交が上手く行ったことがない。 浮気なのか？ 自分は嫌われているのでは？ だからこそ、明智に依頼をするんですが、これがある意味、事件の兆しを見せていくのは皮肉ですね。
正直低コストな作品ですが、後半はしっかり推理ものになっています。
大内は天井が気になる
