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ゲゲゲの鬼太郎 第6シリーズ  妖花の記憶

2018年作品、三塚雅人演出、沢城みゆき野沢雅子古川登志夫庄司宇芽香藤井ゆきよ:声の出演。

犬山まな藤井ゆきよ)が母・純子(皆口裕子)と共に、入院している大叔母・淑子(高島雅羅)を見舞いに行く。 大叔母から、家に花が咲いているか見てほしいと頼まれたまな、大叔母の家でその光景に驚く。
庭だけでなく屋根や壁面にまで真っ赤な花が咲き誇っており、まなは不思議な花の写真をねこ娘(庄司宇芽香)に送る。 目玉おやじ野沢雅子)によると、妖花と呼ばれる花で、妖気や霊力を受けて咲くのだという。
まなは、鬼太郎(沢城みゆき)たちと花の出所を追って南の島を目指す・・・

第5シーズンが残念ながら尻切れで終わってしまったことから、新シーズンが作られたのは嬉しいことでした。
今作では、目玉おやじ野沢雅子さんは担当することで話題になりましたね。 田の中勇さんが亡くなった事で、初期のシリーズで鬼太郎を演じていた野沢さんが担当するのもなにかの縁ですね。
なかなかシリーズ全部を記事にするのははばかられましたが、このお盆の時期、終戦記念日ということで、今作を記事にしようと思いました。

「妖花」 という作品は何度かアニメ化になっていますし、原作もしっかりあります。 水木先生の戦争の記憶が色濃く描かれている作品ですが、今作はそれをベースに、戦争の記憶がない新しい世代、もう第二次世界大戦があったことを、歴史の一部でしかわからない世代に、今作はお勧めの作品だと思いました。
まなの大叔母は、戦争体験者、しかしその昔恋人がいたようです。 しかし必ず帰るの一言を残して彼は消えてしまってそれっきり。 大叔母の淑子はずっと心のどこかで彼のことを待っていました。
今作では、まなが実際に家にあった花が、鬼太郎の見立てで南の島から来たことを聞いて一緒にその花のある場所に船旅をする、そしてこれを自由研究の題材にするということでした。

今回はあくどい妖怪が登場しない回、そして製作サイドの戦争を二度と起こしてはならないメッセージが、良い意味で上手く描かれている作品でした。
花の姿になって、彼女の元に帰ってきていた恋人、それを伝える手段がないという歯がゆさ。 しかしそれをまなが知らせてくれたこと、彼女が現地で書いた恋人の手紙が洞窟にあり持ち帰ることで大叔母の心のつっかえぼうが取れていくシーンはしみじみ心にしみました。
この時期ならではの鬼太郎の回でした。

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大叔母が倒れる、元気そうだが

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花の写真から

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これは妖花

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そしてカワウソの操縦で

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南の島に

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