都内のとある古い民家にて、一人暮らしの老婆が銃殺される事件が発生する。 警視庁捜査一課の犬山刑事(佐野史郎)らが現場検証したところ、被害者が箪笥(たんす)預金していた約5千万円が消えていたことが明らかになる。
そんな中、都内の古びたマンションの一室で一人の男(玉木宏)が目を覚ますが、彼は自分の記憶を全て失っていた。 さらに、手首には身に覚えのない “LEVEL7” という刺青が刻まれていた。
そして部屋にはもう一人、見知らぬ若い女(杏)が眠っており、女の傍にあった紙袋には、5千万円もの現金と血のついたタオルに包まれた拳銃が入っていた。
目の前の現状が理解出来ず愕然とする男を前に、やがて女も目を覚ますが、彼女もまた男と同様、記憶を失くしているうえに手首には “LEVEL7” の刺青があった。“自分がどこの誰なのか”、“なぜこんな状況に陥ったのか…”、記憶喪失に陥った恐怖に苛まれる二人。
一方、真行寺舞(瀧本美織)は、一緒に暮らしている祖母・文子が突然、置き手紙を残して失踪したため、警察へ捜索の依頼に赴く。 舞は 「レベル7に行ったら幸せになれる」 という文子の言葉を思い出し、「レベル7」 について調べ始めるのだが…
一方、真行寺舞(瀧本美織)は、一緒に暮らしている祖母・文子が突然、置き手紙を残して失踪したため、警察へ捜索の依頼に赴く。 舞は 「レベル7に行ったら幸せになれる」 という文子の言葉を思い出し、「レベル7」 について調べ始めるのだが…
宮部作品で、一番初めに読んだ作品がこれでした。
監督は平野俊一、「S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13417381.html とドラマ版を撮っています。 TBS所属ですね。 ですので多くのドラマを手がけています。
そして杏、一番新しい出演作は 「オケ老人!」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14552565.html ですね。
今作は4話連続で映像化された宮部みゆき作品の1本です。
“レベル7” という謎の言葉が手に入っている男と女、そして二人は記憶が全くないんですね。 ここはどこなのか、自分は誰なのか、しかし謎の大金があります。 犯罪の匂いがぷんぷんしてきます。
一方外では、殺人事件が起きていました。 老人が殺され大金が取られています。
さらに、祖母が失踪した舞、いくつかの事象がどう絡んでいくのか、なかなか少しずつ自分は誰なのかを解きほぐして行きながらの展開は、いいサスペンスですね。
私が宮部みゆきを知ったのは、本屋で何か面白い本を探しているとき、これが目に入ったんです。 タイトルと、背表紙の短文で、SFなのかな? と思ったんですが、読み進めるとそうではなく、ただ、無性に先が読みたくなる作品でした。 これをきっかけに彼女の作品を読んで行きました。
映像化はドラマのみなんで、2012年版を見ましたが、映画化にしてもよさそうな作品ですね。
記憶のないふたり、そして大金
血の着いたタオルから殺人?
この場所から逃げる二人
二人はどういった関係なのか?