弓削大輔(山田孝之)は日本の大学の派閥争いに辟易して、ハワイに単身、天文学の研究をしに来ている。 ただ、それだけでは食べていけないので、日本人向けのツアーガイドをしていた。 実はガイドする女性と端から関係をもっていて、ガイドのされた女性は旅先で夢のようなひと時を味わえるたと思っているが、業界的には悪い評判も立っているプレイボーイ気質だった。
そんな大輔が車の故障したことで、何気なく入ったカフェで瑠衣(長澤まさみ)という女性と出会い一目惚れしてしまう。 現地の親友ウーラ(ムロツヨシ)から本当か? と疑われてしまう。 自分でも信じられない思いがある中で、翌日も結局、同じカフェに行ってしまう。
そこで、初めて瑠衣と会話をした大輔は、お互いの相性の良さを感じる。 瑠衣も同じような想いを抱いていたようで、次の日の朝も大輔はカフェに向かうのだった。
そこには同じ様に瑠衣がいた。 昨日の感触の良さから気軽に話しかけた大輔に対して、瑠衣はまるで大輔のことなど知らないというような冷たい態度を見せる。 戸惑う大輔にカフェの店員のスーから瑠衣の秘密を知らされる。
瑠衣は一年前に交通事故に遭い、それ以来、彼女の記憶は一日おきにリセットされるというのだった。 そのために大輔のことは、何も覚えていなかったのだ。
瑠衣のことはあきらめるようにと言われた大輔は、逆にアプローチで失敗しても次の日には、またゼロからやり直せると開き直って瑠衣にアプローチを続ける。 それから大輔は時には大失敗をして怒らせたり、意外としっくりと行ったりそんな朝を繰り返していた。
一方、瑠衣の父親の健太(佐藤二朗)と弟の慎太郎(太賀)は、瑠衣が事故に遭った次の日を毎日演じる日々を過ごしていた。 スーの協力を得て瑠衣に朝食をいつものカフェで過ごさせ、家に帰ってくると真っ白なガレージの壁を用意して、一日かかる巨大な絵をかいて過ごさせている。
毎晩、父親健太の誕生日パーティをして、そして、瑠衣は眠りに落ちるのだった。 その後、健太と慎太郎はパーティの片づけをして、ガレージの壁を白く塗りつぶし、特別に作った事故翌日の新聞を用意する。
いずれ、瑠衣が自分の顔を鏡で見て時間の流れを、突然知ってしまう時が必ず来るということは分かっていても、年間通して気候に変わりのないハワイという土地柄も手伝って、しばらくの間この同じ一日を繰り返していたのだった・・・
これはリメイクなんですね。 元の洋画を見ていなかったので、新作だと思っていました。
主演は山田孝之、近作は 「ジョジョの奇妙な冒 ダイヤモンドは砕けない 第一章」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15074910.html では彼ならではの役でしたね。
そして長澤まさみ、「嘘を愛する女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15349815.html で主演作以来ですね。 「散歩する侵略者」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15135212.html という衝撃作にもメーンキャストでした。
物語は、夢のためにハワイに移り住んだ、弓削大輔が出会った運命に人、しかしその彼女にはとても大きな秘密があるんですね。 よく見ていると、昨日と同じ服を着ているんですね。 若い女性はそんなことはありえない、そこに気がつかないほど、大助は一目ぼれなんですね。
そしていきなりの冷たい態度、しかし秘密を知っても彼は、めげずにチャレンジして行きます。 これがなかなか笑える展開に持っていっている、さすが福田監督ですね。
笑って泣ける、福田作品で泣かされるとは(^^)
自分の研究の傍らガイドをしている大輔
カフェで出会った瑠衣
しかし彼女の父親に秘密を聞く
彼女の症状は治らない
そしてあの手この手で