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恋妻家宮本

2017年作品、遊川和彦監督、阿部寛天海祐希出演。

宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)は、学生時代に合コンで知り合った。 しかしそろそろ進路を決めようとした時、当時の美代子(早見あかり)に衝撃なことを言われた陽平(工藤阿須加)だった。
妊娠を言われ、ダメだよねと言われた時、大学院に進むことをあきらめ教師になると言い、結婚をしたのだった。 その時の言葉が、「君が作った味噌汁が飲みたい」 という古典的なセリフだった。
ごく平穏な結婚生活25年を経て、息子の宮本正(入江甚儀)はあっさりと優美(佐津川愛美)という伴侶を見つけ、福島の新聞社に仕事を決め家から出て行ってしまった。
結婚と同時に始まった子育て、子供の独立を機に、父親と母親から夫と妻という関係に戻る二人だったが、美代子はこれから名前で呼び合う事を陽平に提案をし、強引にそれを実行させていく。
陽平は、理想の夫ではないにしても浮気もせず、教師として真面目に働き、きちんと給料を入れる、そんな自分に何の問題もないと陽平は思っていた。 彼は優柔不断な性格、そしてファミレスが嫌いだった。 それはメニューが多くて、なにを頼むか迷ってしまうからだった。 それは子供のころからで、結局親や、今は美代子に押し切られてしまう。
そんな陽平は、ある日、これから二人だけの生活になり、今までゆっくりと本を読む時間も取れなかったので、ふと本棚から懐かしい本を取り出す。 「暗夜行路」、これは付き合いだしたとき、美代子に進めた本だった。 色気もまったくない本を渡され戸惑う美代子の姿を彼は今でも覚えている。
しかしその本からなんと驚くべき今井の書類が出てくるのだった。
「離婚届」、そこにはしっかりと美代子が署名捺印をしているのだった。 仰天する陽平は、酔っ払って、ソファーで寝ている美代子に問いただそうとするがそんな勇気など出てこない。
翌日、授業中もそのことばかり考えてしまい、彼は夜、今嵌っている料理教室で、同じグループの五十嵐真珠(菅野美穂)と、門倉すみれ(相武紗季)に相談をするのだった・・・

監督は遊川和彦、多くのテレビドラマを手掛けた脚本家の彼が初監督をしました。 もちろん脚本も担当、「家政婦のミタ」は超ヒット作ドラマでしたね。
一方の天海祐希は 「清須会議」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10587173.html 以来の映画で、引き続き 「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」 で鬼コーチ役に出ているようです。
お話は、二人の夫婦のお話。 いきなり見てしまった “離婚届” を巡ってのコメディドラマです。 予告編の作りもベタなんで、まあハードルを下げて見に行きましたが、主演の二人はしっかりしているので、そんなに悪くはないだろうと思っていましたし、なかなか脚本が良くできている。
主人公の陽平の優柔不断さが、初めはイラつくんですが、だんだんそれが彼のいいところで、苦しんでいく中、しっかり真面目に生きていく姿が、だんだん共感を持たされていくんですね。
人生の分岐点ってこの歳になるといろいろ感じ、思い出します。 “あそこでこっちを選んでいたらなあ” そんな事って色々あるんですが、この主人公はその時々で、思い悩み、最良の選択に立ち止ってしまうんですね。 そして時には後悔も。
しかしその中に誠実さがあることが彼のいいところ、教師としてのドラマの部分はちょっと泣けるところでした。
もう一つ、熟年夫婦の問題もありましたね。 当たり前の生活が、子供が巣立っていくことから激変してしまい、そこで壊れる家庭も多いという現実的なことも潜んでいます。 もし、妻が生きていたら、身に詰まされる映画だったろうなあ、そう思いながらの鑑賞でもありました。
これは結構笑えるし、感動もできる。 吉田拓郎が聞きたくなる作品です(^^)

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若いころの二人、ファミレスでプロポーズ

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息子が出て行って二人きりに

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しかしその夜とんでもないものを発見

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料理教室の二人に相談するが

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ちょっとほのめかしてみる陽平

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