anttiorbの映画、映像の世界

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鬼談百景

2015年作品、中村義洋 白石晃士 安里麻里 岩澤宏樹 大畑創 内藤瑛亮監督、岡山天音 根岸季衣 久保田紗友 淵上泰史 高田里穂 高尾勇次 小野孝弘 石井蓮 萩原みのり 三浦透子 出演。

「追い越し」監督/中村義洋、脚本/鈴木謙一、出演岡村天音、藤本泉森崎ウィン吉倉あおい長井短
午前3時、2組のカップルがゆうさん(岡村天音)の運転で心霊スポットめぐりをした帰り、田舎の一本道を走っていると白いコートの女が手ぶらで歩いていた。 観察しようと速度を落としてみていたが、そろそろ速度を上げてみるが、女は同じスピードで着いて来てしまう…

「影男」脚本/監督/安里麻里、出演/根岸季衣山田キヌヲ.
急な仕事で幼い息子2人を近所に住む母親に預けたKさん(山田キヌヲ.)。 母親(根岸季衣)は2人と昼食を食べ、昼寝に添い寝をするうち眠ってしまう。 が、何かを激しく叩く音で目が覚め、音を頼りに廊下に行くと黒い影のような男がガラス窓を怒ったように激しく叩いていて、家の中にいた母親に襲いかかるのだった・・・

「尾けてくる」脚本/監督/安里麻里、出演/久保田紗友、田村泰二郎、眼鏡太郎、他
Sさん(久保田紗友)が女子高生だった雨模様のある日、部活の帰り道に公園で作業服の男が傘も差さずに茫洋と佇んでいるのを見かける。 男はSさんに気づくとゆっくりを顔を向け、急ぎ足で去って行く彼女をじっと見つめていた。
彼女は公園を過ぎたところで出会った老人に変な人がいると訴え、老人が見に行くと男は首を吊って亡くなっていた。 老人は警察に電話をし、帰るよう言われた彼女は自宅に駆け戻り、キッチンにいる母を見て安心して入ろうとするが…

「一緒に見ていた」脚本/監督/大畑創、出演/淵上泰史、屋敷紘子、重松隆志、中原和宏、緒沢あかり、他
高校生Sさんの担任の先輩教師(淵上泰史)が体験した話。 彼はある日校内でさえない女性事務員に声を掛けられ無視するが、ほどなくして教室で首を吊って死亡している彼女が発見され、騒ぎになる。
遺体は降ろされるが、瞼がどうしても閉じないうち、彼だけが現場に残されてしまう。彼はその視線が気になり涙の痕に気づくが、舌打ちをして隣の教室で待つことになるのだが…

「赤い女」脚本/監督/大畑創、出演/高田里穂、加弥乃、比嘉梨乃、石川絢子、和地つかさ、他
Nさん(加弥乃)は突然転校してきたAさん(高田里穂)から前の学校で赤い服の女がコツコツと言う足音を響かせて校内を徘徊する、その話をすると本当に赤い女が現れるという怪談話を聞き、足音と女が怒鳴り声を聞きびびってしまう。 しかし、Aさんは冗談だと笑い、一緒に友人の家に向かう。
それはNさんと3人の友人が企画したAさんの誕生会で、5人で盛り上がった後、夜になり、AさんはNさんに昼間の怪談を聞かせてあげてと言い出す。 Nさんは、嫌がる子もいる中、“女が現れる”まで話をさせられるのだが・・・

「空きチャンネル」脚本/監督/岩澤宏樹、出演/高尾勇次、石賀和輝、谷井優貴、佐々木幸子、他
高校生T君(石賀和輝)の友人Y君(高尾勇次)が深夜、受験勉強のためラジオの教育チャンネル聞こうとしたら、他人を口汚く罵る盗聴電波らしい女の声が入ったと言い出し、T君に相談するが聞き流されてしまう。
Y君は毎晩その放送を聞きハマって行くが、学校ではぼんやりするようになり、女がヤバいことになってきたとT君に相談する。 T君は聞かない方がいいと言いかけた時、見るとY君の後ろには黒い影が付きまとい、身体に女の身体がめり込んでいるのを目撃し、別の友人からもY君とすれ違った時赤ん坊の泣き声を聞いたと言われるのだった・・・

「どこの子」脚本/監督/岩澤宏樹、出演/小野孝弘、野村修一、江森咲輝
Iさんの通う高校で起きた出来事。その夜、職員室に残っていた2人のうち、ベテラン教師(小野孝弘)は新任教師(野村修一)に1人で残らない方がいいと言って帰ろうとする。 その時、教室から物音がして見に行くが誰もいない。 ベテラン教師はこういうことがあるからと言って先に帰ってしまう。
慌てて帰宅準備をする新任教師は、笑い声で振り向くとドアから赤いスカートの少女が覗いて笑っているのを目撃してしまう。 彼は怒って追うが、少女は彼をからかうように逃げ廻るのだった・・・

「続きをしよう」脚本/監督/内藤瑛亮、出演/石井蓮、酒井天満、安藤千織、北原十希明、三澤和歩、正垣那々花、矢口凜華、大藤瑛史、江口湊太
Nさんが幼い頃、友だち8人で境内で遊んでいた時、誰かが 「お墓で遊ぼう」 と言い出し、皆は普段は遊ばない墓地で鬼ごっこをして遊ぶ事に。
そのうち幼い1人が墓石から落ちて、ひどいケガをしたため帰るが、残った子たちは「祟られたなぁ」 と笑って遊び続ける。 次には女子が倒れた墓に足先を潰され帰り気まずくなりますが、「続きをしよう」 と誰かが言って再び遊び始める・・・

「どろぼう」脚本/監督/内藤瑛亮、出演/萩原みのり、小橋めぐみ、西田薫、忠海蓉子、他
Tさん(萩原みのり)が高校生だった頃、近所の子沢山の家の奥さん(小橋めぐみ)の様子がおかしいという噂があった。
彼女が母親と弟と一緒に回覧板を届けに行った際、奥さんは明らかに妊婦していたが太っただけと笑っていた。 が、ほどなくして腹の膨らみは無くなり、Tさんの母親と祖母は今以上に増えたら生活が苦しいから…怖いねぇと噂していた。
ある日、Tさんは弟が遊んでいた見知らぬ子供と出会う。 その子はまあちゃんといって子沢山の家の子だと言うが、ちょっと前、どろぼうに家の前の細い側溝に落とされて流されたと話すのだった・・・

「密閉」脚本/監督/白石晃士、出演/三浦透子、細川佳央、西山真来
彼氏の浮気が原因で別れたばかりの1人暮らしのOL、Kさん(三浦透子)は、元彼(細川佳央)がなかなか荷物を取りに来ないことにムカつきつつも、何度閉めても開いてしまう折り戸のクローゼットを不気味に感じていた。
彼女が酔って帰ったある晩、開いていたクローゼットの扉をリボンで閉じて眠ってしまうが、元彼の電話で起こされた時、そのリボンが中から解かれるのを見て、慌ててクローゼットを開けると、中に入れてあった大きな旅行用トランクに白い服の女が戻っていくのを目撃する。 そのトランクは元彼がどこかから拾って来たものだった・・・

今作はあの 「残穢」  https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13872376.html のプロローグとして1夜限定公開されたオムニバスのホラー作品です。結構怖い作品でした。
監督は6人、作品を観たことが無いのは岩澤宏樹監督ですが、いろんなホラー作品を撮っていますし、助監督等での参加作品もあるようですね。
これは100物語の、99話の中の10選という事で、作られたそうです。 そして残りの1話が 「残穢」 として長編作品になったという事ですね。 作者は小野不由美、旦那さんが綾辻行人さんで読んだ事がありますが、彼女も筋金入りのホラー小説家のようですね。
今作はオムニバス形式になっていますが、短い中にじっくり作り込まれていて、かつ、各監督の個性も発揮されています。 夜に見たんですが、久しぶりにゾクゾクして、なかなか寝つけない作品でした(^^)
この作者の小説、ちょっと突っ込んで読んでみようかな?

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「追い越し」

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「赤い女」

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「続きをしよう」

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「どろぼう」

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