アメリカ・ロサンゼルス。 平凡で真面目なタクシードライバーのマックス(ジェイミー・フォックス)は、ある夜、最初の客アニー(ジェイダ・ピンケット=スミス)と目的地に着くまでの時間に賭けをする。 賭けはマックスの勝ちに終わり、彼は検事局に勤めるアニーから 「何か困った時に」 と連絡先を貰う。
次にマックスは、「ヴィンセント」(トム・クルーズ)と名乗るビジネスマン風の客を拾う。 目的地に着くと、ヴィンセントはマックスの生真面目さを買い、彼にタクシーの貸切りを持ちかける。 マックスは 「貸切りは規定違反になる」 と断るが、ヴィンセントの強引さと600ドルの誘惑に負け、引き受けてしまう。
しかしそれは単なる貸切りではなく、殺し屋の手伝いをさせられることを意味していた。 当初マックスはそれに気付かなかった。 しばらく待っていると上空から男が落下してくる。 ヴィンセントが殺した標的の死体がマックスのタクシーの上に落下してきたのだ。 戻ってきたヴィンセントは態度を豹変させ、マックスが何かしようものなら殺すのもいとわないと脅迫する。 かくして、マックスの人生最悪の時が始まってしまった。
ヴィン セントは柔らかな物腰とは対照的に、殺人に対して一切の感情を持たない冷酷な殺し屋だった。 「地球上から人間が1人や2人消えたところで、何の変化も無い」 と言い切るヴィンセントに、マックスは別世界の人間を見るような思いがした。ヴィンセントは標的データの入った鞄を奪って逃げようとしたチンピラ2人を躊躇なく殺し、クラブハウスでマイルス・デイヴィスの昔話に花を咲かせる老トランペッターも、マイルス・デイヴィスの音楽歴に関する質問に間違った回答をしたため殺してしまう。
冷酷な反面、ヴィンセントは入院しているマックスの母に見舞いの花を贈るなど意外な一面を見せるが、目の前で次々に行われる殺人に耐えられなくなったマックスは隙を見てヴィンセントの標的データの入った鞄を奪い、中身ごと路上に投げ捨てて使用不能にしてしまう。
しかしヴィンセントはあきらめず、殺人データのバックアップを得るため依頼人である麻薬組織のボス、フェリックス(ハビエル・バルデム)のもとへ、マックスを自分の代役として向かわせる。 高い代償を払って作成した標的データすなわち検察側証人リストの紛失を知ってフェリックスは立腹し、マックスは命の危機にさらされるが、何とか言い逃れることに成功するマックス。
マックスは残る二名の標的デー タがコピーされたUSBメモリを手にヴィンセントのもとへ戻る。 マックスとヴィンセントは次の標的へ向かうが、フェリックスを見張っていたFBI、そしてマックスの言動を怪しんだフェリックスが差し向けた用心棒達に追跡されるのだった…
トム・クルーズが悪役をする、それも冷酷なプロフェッショナルな殺し屋、これはなかなかいいですね。
監督はマイケル・マン、初期作品では 「ザ・キープ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13709014.html そして 「パブリック・エネミーズ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6960258.html を見ています。
主演は悪役でトム・クルーズ、近作は「バリー・シール/アメリカをはめた男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15200207.html ですね。 そしてあのシリーズの続編が公開されますね。
物語は、真面目なタクシー運転手が遭遇する恐ろしいお話ですね。 彼の運転は恐ろしく正確なんですね。 きっちり予想通りに、交通状態、自分の技術に自信を持っている。 なんでタクシーの運転手をしているのかもったいないテクニックなんですが、彼は地道に金を貯めているんです。
そこに現れた謎の男、瞬時に運転技術の高さを理解したその男はプロの殺し屋。 依頼された人物を的確に殺すために、足が欲しかった。 だから600ドルという報酬で彼を口説き落とします。
しかしその計画に狂いが出てしまうのは、ターゲットがベランダから落ちてしまったことです。 これによってヴィンセントが殺し屋なことがマックスのばれ、しかしマックスの腕が欲しいヴィンセントは、死体を載せさせ、共犯のように仕向けてしまいます。
ヴィンセントなんてもちろん本当の名前ではないでしょうが、彼は的確にプロの仕事をしていきますが、どう見てもマックスは共犯になってしまいますし、トランクに死体を積まされてしまいます。
そしてとうとう警察も動き始めますが、ただ何となくおかしいと感じている刑事・ファニングがいるんですね。 彼が一連の殺人事件をひも解いて行くんですが。 マーク・ラファロが演じています。
なかなかのサスペンス作品、キャストの配置も良く、面白い作品でした。
ヴィンセントが乗り込んでくる
彼は冷徹な殺し屋だった
的確に殺していく
彼からは逃げられない
そして彼のかわりに依頼者に会いに行く