anttiorbの映画、映像の世界

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彼の見つめる先に

2014年作品、ダニエル・ヒベイロ監督、ジュレルメ・ロボ ファビオ・アウディ テス・アモリン ルシア・ホマノ出演。

プールサイドで、おしゃべりをしながら寝そべっている高校生のレオ(ジュレルメ・ロブ)トジョアンナ(テス・アモリン)。 二人は押さ難地味で、恋人ではない。 初めてのキスを誰とするか?そんな会話をしている。日焼け止めをすることを嫌うレオ、ちょっと顔が焼けてしまった。
ジョアンナが家まで送ってくれる、プールは彼女の家にあるのだった。 両親はなにかと彼に気を使っている、レオは生まれつき目が見えないのだった。 ジョアンナはそんな彼の面倒を見てくれ、行き帰りに付き添ってくれているいわば親友だった。
両親は優しいのだが、最近レオは自分でやりたいという気持ちが強くなってきている。 留守番も一人でしたいし、おばあちゃんの家に行くのも、学校の近くなので一人で行きたい。
しかし、点字器で先生のいう事を打ち込む音が気になるクラスメートは、何かにつけてレオをからかう。 先生とジョアンナは味方をしてくれるが、当のレオはなるべく気にしないようにしている。
しかしレオの後ろの空いている席に、一人の転校生がやってくる。 ガブリエル(ファビア・アウディ)という少年で、点字器の音を気にすることも無く、スッと溶け込んだガブリエル。 帰り道もレオの家の方向で、3人で一緒に帰るようになっていく。
ある日学校で二人一組の課題を出すという事になる。同性同士ペアを組むことになり、がっかりするジョアンナ。そこでレオはガブリエルと組むことになる。 二人はテーマのために、レオの家で課題を始める。
音楽を聞こうとするレオだが、彼はクラシックが好きなのに対し、ガブリエルはポップスが好きだった。 兄とそこだけは共通だと言い、レオにも聞かせてくれる。まだ盲目の人との付き合い方に慣れないガブリエルは、ついつい見えることが前提の話をしてしまう。
映画を見にいかないか? と誘われるが、言った後で謝るガブリエル。でもレオはなにかといろんな経験をしたくなり、二人で映画に行き、ことあるごとにどんなシーンなのかガブリエルに訪ね、周りから煩いと言われてしまう。
しかしレオは普通に接してくれるガブリエルのことをだんだん好きになっていくのだった。
そしてレオは留学にも興味を持ち始める。盲目でも留学を受け入れてもらえるのか?ジョアンナについて来てもらって担当者に話を聞くと、アメリカで、受け入れ先佐江了承したら可能だと言われる。
レオの人生が変わり始める時を迎えていた。 しかし今まで世話を焼いていたジョアンナの気持ちは、少し落ち込み始めていた…

これも範疇としてはLGBT映画になるんでしょうかね?BL映画でしょうかね。 もちろん高校生のお話なんで露骨ではありませんが、多少突っ込んだところもありますが。
監督はダニエル・ヒルベイロ、初監督作品のようですね。
主演はジュレルメ・ロボ、そしてガブリエル役でファビオ・アウディジョアンナ役でテス・アモリン、ブラジル人の若い役者さんたちは、まだ他作品では出演歴は無さそうですね。

物語は、思春期になった少年少女のお話です。 幼馴染みのジョアンナとレオ、二人の関係は家族のような姉弟のような関係、絶妙な距離感ですが、決定的なのは、ジョアンナに母性を感じるところです。 目が見えないレオの面倒は私が見るという、強烈な責任感、意識が薄いんですが、愛情を感じますが、恋愛未満といったところでしょうか?
しかしそんな微妙な二人の間に入ってきたのが転校生のガブリエルでした。 もちろん人の顔を見た事のないレオは、一目惚れなんてないんでしょうが、なにかガブリエルから伝わってくる波動、そして匂いでどんどん彼のことが好きになっていくんですね。 オナニーシーンがありますが、ここが妙に切ないところなんですね。
目の不自由な人の生活の仕方、スマホひとつでも工夫がされおり、着信音で相手がわかるようになっていたり、逆に介添え者の気の使い方も勉強になるところもありました。
甘酸っぱく、ちょっと危険な匂いもしないこともないですが、可愛いBL作品でした。

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ジョアンナとレオ

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クラスメートにからかわれるレオ

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そこにガブリエルが転校してくる

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3人で遊び始めるが

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課題を二人でやることになっていく

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