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特捜部Q キジ殺し

2014年作品、ミケル・ノルガード監督、ニコライ・リー・コス ファレス・ファレス ピルー・アスベック デヴィッド・デンシック 出演。

「ミレーデ失踪事件」 を解決したカール・マーク(ニコライ・リー・コス)とアサド(ファレス・ファレス)の功績が認められ、“特捜部Q”は大々的に注目され、新部署の会見まで開かれるとこになった。 しかしカールのスタンスは変わらず、仲間からは、妬みの声も上がっていた。 新しく、女性のアシスタント・ローズ(ヨハンネ・ルイーズ・スミット)も付けてもらい、カールは本当に忙しくなってきた。
そんな時、一人の男が特捜部Qのカール・マークに 「20年前の事件を再捜査してくれ」 と頼みにくる。 他にたくさんの未解決事件を扱っているため、あまり相手にできなかったカールだったが、後日、その男が自殺体となって発見されてしまう。
彼の遺品は特捜部Qに届けられ、その中には20年前の事件の捜査資料があり、カールは自責の念を感じ、事件を調べ始めるのだった。
その男はヤーアンス元警部で、双子の子供・トーマスとマリーを20年前に惨殺されたのだった。 しかしこの事件の犯人はもう捕まり刑に服してもう出所している。ビャーネという男で、懲役5年のところ、刑期3年ですでに出所していた。 弁護士はクルムという男で、金持ちしか相手にしない優秀な弁護士だった。
しかし不審な点は、2人も殺したのにたった3年で出所したこと、そしてあまりお金のないビャーネに有能弁護士が付いたことだった。
カールは相棒のアサドを連れて、ビャーネにまず会いに行くと、立派な家に住んでいた。 株でもうけたというが、カールはますます怪しく思えてくる。 同じころ、ディトリウ(ピルー・アスベック )は雇った探偵から、妻のテルマベアテ・ビレ)が浮気していることを知らされる。 ビャーネは警察にかぎまわられていることをディトリウに電話で報告するのだった。
キアステンことキミー(サラ=ソフィー・ボウスニーナ)は寄宿学校に入学して、上級生のディトリウ(マルコ・リソー)に恋する。 ディトリウはウルリクといつも一緒だった。 ある日キミーはディトリウに誘われて、学生ではないビャーネと合流する。 そこで薬をやったりお酒を飲んだり4人で遊ぶようになっていた。
特捜部Qでは、当時 「キアステン」 という少女が双子惨殺事件に関して、警察に匿名の通報をしたことを突き止める。 しかし、キミー:キアステンはそのころから行方不明になっていたのだった。
そのころディトリウとウルリク(デビッド・デンシック)は、薬をやりながら、テルマの浮気相手である報道官を殴り大けがをさせる。 キアステンを調べると、当時物理の先生にレイプされた、という事件を発見した。
その物理の先生に会いに行くと、それはキアステンの狂言であったことが判明し、彼は女子高校生に嵌められたという事実を話し、そのため名門校を追放されたのだった。
そして、同じ頃に起きたフェンスマーク事件のことを知ったカールは、それらの事件が全て日曜日に行われたことに気づく。 そして、日曜日の事件を調べると、寄宿学校の周りに残忍な事件がいくつも発生していたことを知るのだった。 
日曜日に授業のない寄宿学校の生徒たちが加害者ではないか、と疑い始めるカールだったが…

さて2作目のこのシリーズ、前作に比べ少し長い作品になっています。
監督は同じくミケル・ノルガード、実は次作では監督を降りています。
そして今作はピルー・アスベックが成長したディトリウを演じています。 彼は「ゴースト・イン・ザ・シェル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14853153.html でバトー役をしていました。
そして重要キャラでキアステン役でダニカ・クルチッチ、「ミスト」のドラマ版に出演しています。

物語は、一躍脚光を浴びた特捜部Qのシーンから始まります。 ただの文書整理部署だったところ、勝手に食いついた事件がなんと5年ぶりに女性議員の生存者を救出、そんな功績を認められ、派手に新部署のお披露目をする警察署、勝手なもんですね。
無表情で仕事をこなすカールたちですが、却って忙しくなってしまったところ、ちょっとみすぼらしい男がカールのところに懇願しにやってくるんですね。 カールは忙しさと、身なりから相手にすることをしなかったのですが、男は浴槽で手首を切って自殺、死を持って彼に再捜査を懇願していきます。
そして実は彼は元警部で、自分の子供が殺された背景に何かどす黒いものがあることを知っているようでした。
今作では、現代と、犯人たち、関係者たちの学生時代を行ったり来たりします。 そして警察上層部まで影響を与える学閥なども絡み、真相解明まで大きな壁があることが描かれています。 刑事たちの力だけではどうしようもないところ、ある女性の捨て身の復讐が始まるんですね。
これはラストシーンが強烈ですね。 真相解明がなされても、心に大きな傷を特捜部のメンバーも受ける壮絶なお話でした。

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脚光を浴びた特捜部Q

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そこに元刑事の依頼が来るが

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いったんは断るがこの事件の背後に何かを感じる

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鍵を握る女性

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彼女は知っている

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