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ジュピターズ・ムーン

2017年作品、コーネル・ムンドルッツォ監督、メラーブ・ニニッゼ ギェルギ・ツセルハルミ ゾンボル・ヤェーゲル モーニカ・バルシャイ出演。

ハンガリー国境。 シリア難民の少年アリアン・ダシュニ(ゾンボル・ヤェーゲル)は国境警備隊の包囲網に捕まり、父:ムラッドとはぐれてしまう。 国境を目指し走り出したアリアンだったが、国境警備隊員ラズロ(ギェルギ・ツセルハルミ)に見つかり銃撃される。 3発致命的に撃たれてしまう。
一方、医療ミスにより将来有望なアスリートを死亡させた医師シュテルン(メラーブ・ニニッゼ)は、現在の職場である難民キャンプに向かう。 シュテルンは賠償金と同等額の金を用意するため、恋人で元勤務先の医師ヴェラ(モーニカ・バルシャイ)と共謀し、裏金をもらっては、違法に難民を逃していた。
シュテルンが診察台に向かうと、銃撃で瀕死の重傷を負った少年がいた。 少年は突然、「何かが変なんだ」 とその場で浮遊する。 シュテルンは頭を冷やそうと部 屋を出るが、そのうちに少年が消えてしまう。 そこにラズロが現れ、シュテルンの違法行為に目を瞑る代わりに違法な発砲をもみ消すよう要求する。 シュテルンはそれを突っぱね、難民キャンプを首になる。
難民輸送バスに乗っていたアリアンを連れ出したシュテルンは、父探しと書類を違法に作るためとアリアンを言いくるめ、以前勤めた病院のVIP患者の往診のふりをしてその力で病気が治るとふれこみ金儲けを始める。
アリアンは父を探しに難民が多く集まる場所に行く。 そこでハンガリー入国の際にアリアンの鞄を預かって消えた男に遭遇する。 アリアンは男を追い、シュテルンもアリアンを追いかけるが、地下鉄ではぐれてしまう。
その男は実はテロリストで、シュテルンがホームにいると、爆発が起こる。 アリアンが追っていた男が電車内で自爆テロを起こしたのだ。 警察は男の荷物からアリアンとムラッドのパスポートを発見する。 駆けつけたラズロは、2人はシュテルンが逃がしたテロリストだと決めつけ、指名手配させる。
その頃シュテルンは遺体安置所でムラッドの遺体を見つけていた。 アリアンと再会したシュテルンは、彼を利用したことを懺悔し、父の死を告げる。 せめてもの報いに彼を国外へ逃がすことを約束するが、ラズロや警察の手が迫っていた…

ドイツ、ハンガリーの合作映画ですが、これは面白かったですね。
監督はコーネル・ムンドルッツォ、前作は 「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13672166.html この作品もインパクトのある作品でした。
主演はゾンボル・ヤェーゲル、はじめて見る若い俳優となります。
そしてメラーブ・ニニッゼ、出演作品は多くありますが、はじめて見る俳優さんです。
国境警備隊員役でギェルギ・ツセルハルミ ゾン、彼も初めてですね。

物語はちょっと不思議なファンタジーですね。 色としては神、天使なのかもしれませんね。
シリアを脱出し、ハンガリーに不法入国しようとした親子、しかしハンガリー側も相次ぐ不法難民に対して取締りを強化していました。 ラズロはそんな中の一人でしたが、パスポートを出そうと懐に手を突っ込んだアリアンを発砲してしまいます。
普通なら死んでしまうところ、彼はなぜか生き抜きますし、彼の体、血液が宙に浮き始めるんですね。 その光景をただ一人見たのが、彼の容体を見た医師のシュテルンでした。
しかし彼はある致命的な医療ミスを犯し、その賠償金を払うために、いろんな汚いことに手を染めている、悪徳医師に成り下がっているんですね。 彼はもう一度大病院に戻りたいんでしょうけど、どう考えても無理な感じの不良医師、そして彼が思いついたのは、このアリアン少年を利用しての金儲けでした。
ハンガリーという国は信仰深いんでしょうか? 確かに誰が見ても、宙に浮く人間を見たら、特別な存在に見えるかもしれませんね。 そして彼はこの能力を生かし、奇跡を見せながら別れた父を探すんですが。
これはなかなか面白いファンタジーですね。 一体彼はどこに向かって行くんでしょうか?

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難民を逃がし賄賂を受け取るシュテルン

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宙に浮く少年アリアン

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彼と組み金を稼ごうとするシュルテン

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ラズロは少年を発砲していた

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しかし少年は父を見つけたい一心だった

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危険のとき彼は空に逃げていく

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